今、世界で行きたい50の場所

旅好き必見、唯一無二の体験ができる世界のホットスポット

Photograph: Mark Pickthall, courtesy Field of Light, Uluru, Bruce Munro 2016
作成者: Shiori Kotaki |
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あなたは旅好きだろうか?ならば、この記事を読んで「死ぬまでに世界を回って体験したいことリスト」を作るか、これまで溜めてきた同様のリストがあれば、この機会にぜひもう一度見直してほしい。

「百聞は一見にしかず」と言うが、どれほど情報を集めるより、自分自身で味わうことに勝るインパクトはない。素敵なものを「見る」よりも、素敵なことを「する」ほうが、より充実した、人生で忘れられない希少体験になるはずだ。溶岩流で何かを料理したり、標高約3650メートルの高地で食事をすることは格別である。

もちろん、物質的なモノを集めることも楽しいが、記憶に残る時間を心に貯めてみるのはどうだろう。例えば、砂漠の真ん中でクリスタルボウルの音色に浸ったり、435もの橋を渡ったりする鉄道の旅は、モノから得られるものとはまた違った、心の奥底からの感動をもたらしてくれるはずだ。外に出かけること、そして何かを実際に体験することは、我々の探究を満たし、そして成長させてくれる。

タイムアウトは、50年前にロンドンでスタートし、人々が「したいこと」を見つける手助けをしてきた。先日発表した『世界で一番クールな場所』のように、このリストも世界各地の「したいこと」を発見できるようなものに仕上げている。

リストは、世界の400以上のエリアに散らばる、約200人の現地に精通したライターやエディターから集めた情報がベースになっている。彼らから最初に集まった推薦リストは、5000件以上。これに加え、世界中のタイムアウト読者から寄せられた約15000件の情報も選考の対象になった。我々の控えめで専門的な見解では、こうして集められ、50に厳選されたリストには、「今、世界で最も行くべき場所」と「体験するべきこと」が凝縮されていると言える。

50のリストの選択には、その場所や体験がどれだけユニークか、タイムリーか、文化的に秀でているかなどが考慮された。最終選考に関わったのは、タイムアウトの演劇、アート、博物館、映画、フード、トラベルを専門にするエディターたちだ。

リストの中には、無視できない流行の「したいこと」も入っている。我々は、1000年の古都の上をロープで滑り降りたりするなど、常にドキドキすることをやってみたいと思っているのだ。我々の願いは、このリストが、ただの備忘録で終わらないこと。世界各地にある素晴らしいことを経験したい、その場所に感動し敬意を払いたい、と思ってもらえると嬉しい。

このリストには、「新しい洗濯機を買う」のように、日常生活で活用できるような、最新型洗濯機の情報は入っていないかもしれない。しかし、4つ目で紹介しているミャオ・ウルフには、キラキラと青い星が輝く場所への秘密の入口が付いた洗濯機があったりする。我々は、このリストで紹介している情報は、どれも胸躍る体験だと自信を持っている。さあ、楽しい旅を。

リストの中にある場所へ行って、もし紹介した体験を気に入れば、ぜひ、ソーシャルメディアでシェアしてほしい。その際、「#TimeOutDoList」を付け、「@TimeOutEverywhere」のメンションを忘れずに。

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Photograph: Courtesy Yayoi Kusama

水玉の世界を夢見る。

草間彌生美術館(Yayoi Kusama Museum)/東京

夢のようで変幻自在な水玉やカボチャ、鏡などの作品で、草間彌生は世界で最も知られているアーティストになった。人々が、現実離れした彼女の作品に注目するなか、2017年10月、東京に彼女の作品だけを展示する常設スペースがオープンした。これで、彼女の作品に魅了された人たちが、いつでも彼女の表現に没頭できる場所ができたわけだ。

美術館はとても細く、ミニマルな空間だ。そのため、訪れた者たちは彼女の作品を間近に感じることができる。館内には、期待通りの水玉やカボチャの作品もある。しかし、この美術館が特別なのは、草間の作品のなかでもあまり知られていない過去作品、そして最新作が見られるということだ。

チケットを入手するのは、簡単ではない。チケットは、美術館のウェブサイトで事前に購入する必要がある。このテキストを書いてる時点では、当日券も買えない状況だ。しかし、もし、事前にこの美術館へ行く計画が立てられるのであれば、チケットをゲットして、草間の圧倒的な表現の世界をぜひ体験してほしい。(チーワ・リム)

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Photograph: Kenny Rodriguez

自分をさらけ出す。

ハウス・オブ・イエス(House of Yes)/ニューヨーク(アメリカ)

ニューヨークのワイルドで、ドラッグが蔓延(はびこ)っていたクラブシーンは、ここ20年で徐々に見られなくなったが、いくつかのスポットでは、当時のカルチャーが生き延びている。

ハウス・オブ・イエスは、ブルックリンのブッシュウィック地区の端にあるクラブだ。若い世代が運営するローカルに根ざしたヴェニューの注目株で、自由に自分をさらけ出すことができるイベントを開催している。この店は、どの夜に行っても、奇抜な衣装を着たエアリアリスト(空中曲芸師)やダンサーで溢れている。

この場をより楽しみたければ、会場にいるであろうボディー・ペインターに声をかけ、見た目が良くなるように顔や体に何かを描いてもらうといいだろう。もしくは、上の階へ行って、秘密のホットタブに入るのもいいかもしれない。ここは、酔っぱらいたちが、安全な環境で裸になれる場所だ。

ハウス・オブ・イエスへ行った人は、多幸感溢れるパーティはまさに「トリップ」にほかならないと口を揃えて言う。実際に「トリップ」しているかしていないかは、関係ないのだ。

さらに素晴らしいのは、ハウス・オブ・イエスが、性的な自由を尊重しているところだ。クラブのオーナーたちは、ほかの場所ではタブーとされるようなことも普通に盛り込んで、個人の自由が尊重されるように厳格なルールを設けている。(クレイトン・グゼ)

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Photograph: Courtesy Solar Egg by Bigert & Bergström for Riksbyggen

この世のものとは思えないサウナに入る。

ソーラー・エッグ(Solar Egg’)/キルナ(スウェーデン)

鉄鉱石の採掘による地盤沈下から逃れるため、スウェーデン最北端の街であるキルナでは、市街地を2マイル(約3.2キロメートル)東へ移動させる計画が実行されている。まるで聖書に出てきそうなこの挑戦を記念して、スマートでスカンジナビアらしいものが作られた。それがこの超クールなサウナだ。

ソーラー・エッグと呼ばれるこのサウナは、2人組のアーティストであるビゲート・アンド・ベルグストローム(Bigert & Bergström)による「ソーシャル彫刻」作品。金色の反射鏡で覆われ、形状はタマゴ型。とても奇妙な見た目だ。鎮座しているのは、丘の上。キルナの壮大な遊牧の旅を見守っているようだ。

中に入って温まりながら、社会、環境、そして、いずれ移動するかもしれない人類の未来について、考えてみるのもいいだろう。その後は、北極の雪の中に裸で飛び込み、体を活性化をさせよう。(マルコム・ジャック)

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Photograph: Courtesy www.meowwolf.com

別世界に足を踏み入れる。

ミャオ・ウルフ(Meow Wolf)/サンタフェ(アメリカ・ニューメキシコ州)

サンタフェの工業地帯にある目立たないビルに、ミャオ・ウルフはある。彼らが手がける『ハウス・オブ・エターナル・リターン(House of Eternal Return)』は、インタラクティブな空間に入り込んで、多次元の神秘的な邸宅を探索するインスタレーション(展示)だ。

中には、秘密の通路や魔法の世界への入り口、ラウンジスペース、次に進むための様々な仕掛けのほか、幻想的で魅惑的なアート作品も展示されている。

例えば、洗濯機を通るとキラキラと青い星が輝く部屋へ行けたり、洗車機の入口に吊るされていそうなゴムの仕切りを通り抜けると、真ん中に巨大なレーザー光線のハープが置かれた真っ黒な部屋にたどり着いたりする。

子どもたちはもちろん、大人たちも頭がおかしくなってしまうぐらい楽しめる。また、インスタレーションの中にはライブ用の場所も隠されており、これまで、ボブ・モーゼス、カート・ヴァイル、セイント・ヴィンセントらがライブを披露した。彼らは、冷蔵庫を越えて、ツリーハウスの橋を渡り、ステージに登場した。そう、これがライブヴェニューへの行き方だ。(ケイト・ヴェルトハイマー)

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Photograph: Shutterstock

コロンビアの国技をプレイする。

ロス・アミーゴス・クラブ(Los Amigos Club)/カリ(コロンビア)

「テホ」というスポーツは、国技としては奇妙かもしれない。テホは、たくさんのビールを飲んで、粘土が敷き詰められたゴールに、円錐台の形をした金属のパックを投げてプレイするものだ。

そして、粘土には、小型爆薬が埋められている。普通なら、パックが爆薬に当たらないように避けて投げるかもしれないが、テホでは違う。喜んで爆発を狙いに行くのだ。ビールで酔っているから、とても楽しいわけだ。

テホは、誰でも楽しめる競技だ。社会的に地位が高い人も、労働者階級の人たちも同じようにプレイする。国際的に知られるようになったのは、今は亡きアンソニー・ボーディンのおかげ。彼も、ロス・アミーゴス・クラブでテホの手ほどきを受け、そして、きちんと酔ったはずだ。この店では、ポーカーという地元のビールを飲みながら、誰でもテホのパック投げることができる。テホを楽しみながら、常連と仲良くなろう。(ケイト・ヴェルトハイマー)

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Photograph: Courtesy MONA/Jesse Hunniford

光の中で我を失う。

ザ・ミュージアム・オブ・オールド・アンド・ニュー・アート(the Museum of Old and New Art)/タスマニア(オーストラリア)

オーストラリアの離島にある州、タスマニアに世界的に有名な美術館があるなんて、あり得ないと思うだろう。しかし、その美術館、MONAには、もっとあり得ないことがある。

まず建物は、ベリーデール半島の砂岩の崖に掘られた地下にある。ここへ行くためのベストな交通手段は、ホバートの海辺から出ている迷彩色に塗られた高速フェリーだ。

美術館の運営は、デヴィッド・ウォルシュがギャンブルで大儲けした資金で成り立っており、2017年12月には、ファロス館という新しい展示スペースがオープンした。これは、2011年にMONAが出来て以来、初めての拡張プロジェクト。ウォルシュこの新しいスペースを「芸術としての光の可能性を実証していく場所」と表現している。

この場所は現在、ジェームズ・タレルの『知覚の小屋』を体験できる世界でも数少ない場所のひとつだ。幻覚のような光に、どっぷりと浸かることができる『知覚の小屋』は、1980年代にジェームズ・タレルが制作していたシリーズ。MONAにある『アンシーン・シーン(Unseen Seen)』と題された作品は、このシリーズの延長線上にあると考えていいだろう。作品を体験するのは、銀色の球体の中。時間は15分で、2人ずつ入ることができる。

作品を体験した後は、自分自身を取り戻すためにファロへ向かおう。インスタ映えするブラックマルゲリータを出しているバーだ。ドス黒いマルゲリータの上には、氷をまとった豚の眼球が添えられている。(ラス・ドーキンス)

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Photograph: Kelly Lee Barrett courtesy Cinespia

映画は墓地で観る。

シネスピア(Cinespia)/ロサンゼルス(アメリカ)

ロサンゼルスの夏は、スネスピアによる墓地映画会の初日を迎えるまで始まらないと言ってもいいだろう。映画好きが多く集まるこの場所には、ルドルフ・ヴァレンティノやベンジャミン・シーゲルなど、ハリウッドの偉人たちが眠っている。

イベント当日は、まずハリウッド・フォーエバー・セメタリーの芝生のどこかに場所を取ろう。アルコールやブランケット、菓子、軽食などは自分たちで持ち込む必要があるので忘れずに。準備ができたら、あとは巨大な霊廟に映し出される、クラシック映画やカルト映画を楽しむだけだ。

映画上映のほかにも、DJやダンスパーティ、花火などを楽しむことができる。数は少ないが、オールナイトのパジャマパーティーが開催されることもある。そして、ごくたまにだが、ハリウッドスターと遭遇することもある。とても楽しく、何回でも行きたいと思えるイベントだ。

夏の時期にロサンゼルスへ行けない場合は、オフシーズンにダウンタウン・ロサンゼルスの歴史的映画館で開催される特別映画会へ行くといいだろう。(マイケル・ジュリアーノ)

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Photograph: Pol Viladoms courtesy Casa Vicens

ガウディの世界に飛び込む。

カサ・ビセンス(Casa Vicens)/バルセロナ(スペイン)

アントニ・ガウディの驚異的な宇宙に飛び込むには、彼の最初の大きな建築プロジェクト、カサ・ビセンスを見るのがいいだろう。1883年、マヌエル・ビセンテの夏の別荘として設計された建物だ。休暇のための家をバルセロナの騒がしい地域に建てたのは奇妙に思えるかもしれないが、その時代、今のグラシア界隈は村だった。

ここには、ガウディが数年後にサグラダ・ファミリアや、グエル公園などの有名な建造物で使うことになる技術や、モチーフ、シンボルが施されている。この素晴らしいカサ・ビセンスは、2005年にユネスコの世界遺産に登録されたが、2017年11月まで一般に公開されることはなかった。しかし、今では見学できるようになっており、月曜日には半額で入ることができる。(エリカ・アスパス)

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Photograph: Gustavo Vivanco Leon courtesy Mil

高地料理にトライする。

ミル(Mil)/マラス(ペルー)

ペルーで唯一、高地料理を専門とするレストランでは、ペルーのユニークな食文化に驚いてみよう。ミルがあるのは、インカの農業研究の場所として作られた円形テラスが並ぶ、モライ遺跡を見渡せる場所。モライを生んだ当時の革新的な人たちに敬意を表して、この店では、標高11500フィート(約3500キロメートル)以上で作られた食材だけを使うようにしている。ディナーは、8つの「間」に分かれていて、地元のワインからアルパカ、4000種類もあるというペルーの塊茎(かいけい)の一部まで食べることができる。

ウルバンバの谷の高地という、息を飲むほど美しい立地も含め、この店での体験は、特別なものとなるだろう。息を飲むといえば、レストランには、常に酸素タンクが用意されている。この場所で、ゆっくりとランチを楽しみたければ、まず近くのクスコに数日間滞在し、この環境に慣れておくことを勧める。(ステフ・ダイソン)

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リスボンのベストを味わう。

タイムアウト・マーケット・リスボン(Time Out Market Lisbon)/リスボン(ポルトガル)

ポルトガル料理は今、勢いづいている。タコの足のグリル、中身がとろけ出るコロッケ、旨味豊かなタラの塩漬けの干物は、世界中の高級レストランのメニューに登場している。これらのメニューを食べるために行くべきなのは、ポルトガルの首都であるリスボンだ。そして、ポルトガルの食文化の「美味しいところ取り」ができるタイムアウト・マーケットへ向かおう。

偉そうに自慢するつもりはないのだが、タイムアウトのエディターや料理評論家たちは、ひとつ屋根の下にリスボンの最高の料理を集めることに何年も費やしてきた。そして、その甲斐もあり、タイムアウト・マーケット・リスボンは2018年、「ヨーロッパの食品サービス業界で最も先見の明のあるコンセプトのひとつ」として評され、名誉ある『ハンブルグ・フードサービス賞』を受賞した。これで、偏った紹介ではないことをわかってもらえただろうか。

このマーケットでは、食だけでなく、ポルトガルの文化全般を楽しむことができる。伝統的な製品やポルトガル産ワインなどを売るショップのほか、カルド・ヴェルデ(ジャガイモのスープ)の作り方を教われる料理教室まであるのだ。夕食の後は、2階のパフォーマンススペースへ行き、リスボンのエキサイティングなナイトライフシーンを楽しみたい。(アリックス・ゴーマン)

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Photograph: Carl Rice courtesy Integratron

金星人の音に浸る。

インテグラトロン(Integratron)/ランダーズ(アメリカ・カリフォルニア州)

ジョシュア・ツリーの砂漠の真ん中に、音響的、そして美的にも完璧な建築物がある。そのなかで、クリスタルボウルの音に浸って、チャクラのバランスを整えよう。真っ白なドーム型屋根が付いた木造の音響室は、1959年にUFO研究家のジョージ・バン・タッセルによって作られた。彼の主張によると、地球へ訪れた金星人の指示に従って、この施設を造ったそうだ。

事前予約は必須。そして、予約時間よりも早めに行って、敷地内にあるハンモックでリラックスしてみては。とてもフォトジェニックな場所なので、インスタのための時間を取る意味でもそのほうがいいだろう。

音を楽しんだあとは、古いパンフレットや宣伝物、今でも活発なこの地域のUFO好きコミュニティを紹介した新聞の切り付きなどをじっくり読もう。そして、バン・タッセルが考えたこの建物のオリジナルの建築計画も見逃せない。この建物に、人間の細胞の若返り、反重力、時間旅行といった機能を導入しようとしていたことがわかるはずだ。(ケイト・ヴェルトハイマー)

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Photograph: Paul Prescott, Shutterstock

失恋博物館で後悔する。

ミュージアム オブ ブロークン リレーションシップ(Museum of Broken Relationships)/ザグレブ(クロアチア)

失恋博物館は、世界で最も風変わりなコレクションのひとつだ。位置しているのは、ザグレブのアッパー・タウン(ゴルニィ・グラード)。建物は、18世紀に建てられた宮殿で、収蔵品は、一般からの寄付によるもの。それぞれの品物が「過去の関係」に関する物語を持っている。

この博物館は約10年前、冗談半分で企画された巡回展が元になっている。思い出の品の背景にある数々の失敗した関係のように、ここまで長く続くとは思っていなかった。今は、ザグレブにある常設の施設がカルト的な人気を獲得している。もし最近、失恋をしたのであれば、博物館にあるレストランで、自分を元気付けてみるのはどうだろう。遊び心のある、実験的なクロアチア料理が美味しい店だ。(ジャスティン・マクドゥーネル)

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Photograph: Shutterstock

ノルウェー最速のジップラインで遊ぶ。

Mount Ulriken(マウント ウルリーケン)/ベルゲン(ノルウェー)

スリル好きは、大喜びだろう。巨大なジップラインで、ベルゲンの最高峰から猛スピードで駆け降りることができるのだ。ほかにはない街の風景を楽しめるほか、アドレナリンもたっぷり出て、興奮すること間違いなしである。このノルウェー最速のジップラインは、ウルリケン山(標高643メートル)の頂上にある。オープンしたのは、2016年の夏だ。

怖いもの知らずの人たちは、ハーネスを付け、そして、ヘルメットを着用し、フロイエン山に向かって300メートルを急降下する。見えるのは、ベルゲンの尖塔(せんとう)や山々、フィヨルドのパノラマだ。そして、足元には北海に浮かぶ船も見える。

もちろん、景色がいい場所であれば、ベルゲン以外の場所にもたいていジップラインはある。しかし、千年続く古都を足元に眺めるという価値を加えたことで、ここのジップラインは特別なものになっている。こんなに景色がいいと、降りるのが嫌になってくる。(エリー・ロス)

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Photograph: Mohammed Hoosain courtesy Zeitz MOCAA

世界最大の現代アフリカアート美術館へ行く。

ザイツ・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート・アフリカ(Zeitz Museum of Contemporary Art Africa)/ケープタウン(南アフリカ)

2017年末、ケープタウンに美しいレジャー施設、V&Aウォーター・フロントがオープンして以来、ザイツ・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート・アフリカへは、カルチャー好きの観光客が世界中から訪れている。

この美術館は、非営利で21世紀に作られたアフリカおよび関連地域のアート収集、保存、展示を行っている。展示室は、9つのフロアに広がっており、収蔵品の中には、熱狂で政治色の強いグレン・リゴンや、ターナー賞を受賞したクリス・オファイリ、最近、華やかな植物を背景にしたバラク・オバマの公式肖像画を描いたアメリカ人画家のケヒンデ・ウィレイといった、才能あふれるアーティストたちの作品も含まれる。

美術館の上には、シロ・ホテルがある。今、アフリカ大陸で話題になっていてるホテルのひとつだ(値段もそこそこ高い)。もし、美術館でインスタ向きの写真が取れなかったら、このホテルにある恐ろしくヒップなバーに並ぶといいだろう。(エリック・グロスマン)

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Photograph: Courtesy Suntory

日本ウイスキーの聖地を巡礼する。

白州蒸溜所(Hakushu Distillery)/北杜(日本)

今、日本のウイスキーが大人気だ。2大メーカーであるサントリーとニッカが、市場で高値が付いているウイスキーのいくつかを製造している。

サントリー山崎蒸溜所は、『山崎12年』が名誉ある『ワールド・ベスト・ウィスキー』という賞を獲得した時、あらゆる方面にその名声が広がった。2012年のことだ。白州蒸溜所は、その蒸溜所の姉妹版にあたるもの。その場所自体に、訪れる価値が十分にある蒸溜所だ。

東京からは、特急電車で約3時間ほど。南アルプスの森の中にある、このウイスキーの殿堂は、周囲に素晴らしい湧き水が出ることで知られている。この湧き水から、特色あるフルーティーでスモーキーな蒸留酒が生み出されるのだ。来場者が入れるのは、ウイスキーにまつわる品々が数多く集められたウイスキー博物館や、ショップ、レストランなど。ショップの試飲室で出されるウィスキーを思う存分味わいたい場合は、施設内のレストラン、ホワイトテラスへ行くといいだろう。地元の食材を使った、伝統的な料理を楽しむことができる。(ドン・Q・ダオ)

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Photograph: Shutterstock

色彩の世界に入る。

彩虹眷村(Rainbow Village)/台中(台湾)

台中市にあるこの小さな村には、かつて退役軍人のための住宅があった。2010年に取り壊される予定だったが、それに抗議するために(そして退屈しのぎに)唯一の住民だったホアン・ヨンフー(黄 永阜)が、敷地内のありとあらゆる場所に壁画を描き始めたのだ。

村は、文化施設として保存されることになり、今では台中で最も人気で、楽しい観光スポットになっている。1年で訪れる人々は、100万人以上。敷地に入るのは無料だ。混雑を避け、絵の素晴らしいディテールとカラフルな色彩をゆっくり楽しむためには、早い時間に訪れることをおすすめする。もし、ヨンフー(「虹のお爺さん」と呼ばれている人)に出会ったら、立ち止まって声をかけてみよう。(アネット・チャン)

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Photograph: Courtesy the Legacy Museum

アメリカの奴隷史を知る。

レガシー・ミュージアム(Legacy Museum)/モンゴメリー(アメリカ・アラバマ州)

アフリカ系アメリカ人を奴隷として扱った、歴史的事実がある。その奴隷を収容した建物の前に立ち、奴隷売買という衝撃的な事実に向き合おう。この場所は、アラバマ州モンゴメリーにあるレガシーミュージアムだ。

展示は、奴隷小屋のレプリカから始まり、館内の壁にあるホログラムでは、引き裂かれた家族の悲劇の物語が伝えられている。セリフは、奴隷だった人の証言に基づくものだ。また、リンチ場の土を詰めたガラス瓶も展示されている。アメリカのリンチに関する最大の資料群の一部と言えよう。

レガシーミュージアムから少し離れたところには、リンチの被害者を追悼する鉄の彫刻のような建物がある。ザ・ナショナル・メモリアル・フォー・ピース・アンド・ジャスティス(the National Memorial for Peace and Justice)という施設だ。人種テロという悲惨な現実を、訪れた人に心の底から喚起させるような建物になっている。

どちらも2018年春にオープンした。アメリカにはかつて、奴隷制度を擁護した南部連合が存在した。それを記念する像や施設がまだ国内に何十と残っているが、それらに対しての強烈な反論を表現している。(メーガン・ホームズ)

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Photograph: Shutterstock

野良犬の王国で犬の気持ちになる。

テリトリオ・デ・サグアテス(Territorio de Zaguates)/カリサル(コスタリカ)

起伏の多いサンタ・バーバラ・デ・ エレディアの丘には、まるで別世界のような野犬保護施設、テリトリオ・デ・サグアテス(野良犬の王国)がある。この施設の中を散歩して、自分の中に潜んでいる犬のような部分を引き出してみるのもいいかもしれない。

コスタリカのサンホセから車で1時間ほどのこの地で、リア・バトルとアルバロ・サウメットの2人は、コスタリカの放浪犬のための家を8年かけて建てた。犬たちの中には、「ロング・レッグド(=長足の)・アイリッシュ・シュノーフォックス」「フレックルド(ぶちの)・テリアワワ」という名前の付いた、ユニークな雑種犬もいる。

犬たちに会うには、コスタリカの田舎の雰囲気を楽しめる2マイル(約3.2キロメートル)のガイド付きハイキングに参加するのがおすすめ。最後には、何百という毛がふわふわの新しい友達ができるだろう。この触れ合いは、子犬が人と接することに慣れて将来、里親の所へ行っても困らないようにするための準備を助けていることにもなっているのだ。

予約は、早めに入れておくのがおすすめ。そして、予約日の朝には施設が開いているか一度確かめたほうが良い。運営は全て寄付金で賄(まかな)っているので、人手が足りない時には、直前になって閉まることもあるのだ。言い換えれば、同施設にもっと寄付をしよう、ということだ。(ダンカン・マッデン)

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Photograph: Halldora Kristin

天然温泉は1人で入る。

ミーヴァトン・ネイチャー・バス(Mývatn Nature Baths)/ミーヴァトン(アイスランド)

アイスランドを訪れる多くの観光客は、首都であるレイキャヴィーク地域にいることが多い。つまり、首都から489キロメートルも離れている、ミーヴァトン・ネイチャーバス(天然温泉)に行く人は少ないということだ。ここなら、ほかの観光客の肩に触れることなく、思いっきり温泉を楽しめる。

小石が並べられたプールに入り、温泉のミネラルを吸収しよう。この場所は1年中オープンしているが、鳥好きは、近くの沼地が多様な鳥類の繁殖地になるため、春の間に訪れるべきだ。

温泉に入りながら楽しめるドリンクサービスはぜひ、オーダーしよう。地元の特産品で、地下の地熱ピットで焼いたケーキのようなライ麦パンもあり、それも勧めたい。(ローラ・ストゥダラス)

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Photograph: Erik M Kommer courtesy Queen! at Smart Bar

ハウスミュージック誕生の地で踊る。

クイーン!(Queen!)/シカゴ(アメリカ)

シカゴのクラブシーンにおいて伝説的なヴェニューといえば、ウェアハウス(Warehouse)だ。1970年代後半、プロデューサーでありDJでありフランキー・ナックルズが、このクラブからハウスミュージックを広めた。残念ながらもう存在しないが、その文化的な遺産は地元のほかのヴェニューで生き続けている。

毎週日曜日の夜、リグリービルの地下にあるクラブ、スマート・バーでは、『クイーン!』というイベントが開催されている。これは、4つ打ちのビート、ワイルドなダンサー、ドラァグパフォーマンスが溢れているイベントだ。

パーティーを始めたのは、地元のレコードショップ、グラムフォン・レコーズ(Gramaphone Records)のオーナーであるマイケル・セラフィニ。パーティーには、地元のシーンにゆかりがあるシカゴのハウスプロデューサーが定期的に登場するほか、時々、国際的に有名なDJがブッキングされることもある。ラインナップは常に気にしておくのが良い。直前になって、サプライズゲストが追加される日もあるのだ。混雑しているダンスフロアで良い場所をとるために、早めに行っておこう。(ザック・ロング)

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Photograph: Shutterstock

地球とは思えない地形を見る。

アタカマ砂漠(Atacama Desert)/アタカマ(チリ)

虫が土の中に掘った巣に落ちて、違う惑星に着いたわけではない。アタカマの不思議な地形は、この地球上に存在するものだ。間欠泉は、海抜14000フィート(約4200m)の氷点下の空気に噴出し、フラミンゴは塩の平原付近で歩き回り、風化によって力強く美しい姿へと変貌した渓谷は、噴煙が立ち昇る火山へと繋がっている。

ここは、NASAが火星探査機のテストを行った場所でもある。夕焼け時の気球から眺めると、まるで異世界にいるかのような不思議な地形をさらに楽しめるだろう。夜ならば、満天の星が輝く空を見上げよう。アタカマは、標高が高く、乾燥していて空気がきれいなため、世界でも有数の澄んだ美しい空を眺められるのだ。アストロ・ツーリズムが近年トレンドとなっていることもあり、アタカマは最も旬なスポットのひとつとして注目されている。

星雲、惑星、月のクレーターなどを肉眼で見ることができる『ハッブル宇宙望遠鏡』の10倍の望遠鏡が設置されている世界最大の地上観測所、アルマ(ALMA)を訪れるのもいいだろう。その際には、事前の登録をお忘れなく。(エステラ・シャドロウ)

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Photograph: Shutterstock

伝統料理の発祥の地で食べる。

ボストン・ベイ(ジャマイカ)

オールスパイスの香りとスモーキーな煙が漂ってくる海岸沿いの町、ボストン・ベイは、チキンが初めて「ジャーク・チキン」になった場所だ。ブリクストンからブルックリンまで、各地の食いしん坊たちを虜にするずっと前から、ボストン・ベイのマーロン地区の人々は、地元産のスコッチ・ボンネット唐辛子や調味料で、肉や魚を美味しく味付けするのが得意だった。今ではほとんどのジャーク・チキン専門店が、オリジナルの自家製スパイスミックスを使っている。

ボストン・ベイは、ジャマイカの観光客向けのリゾートエリアからは遠いが、「雰囲気があり、本場の空気も感じられる」という意味では、ボストン・ベイの右に出る都市はない。さらに素晴らしいのは、ここでは屋台で買った食べ物を、ボストン・ベイ随一のビーチを歩きながら食べられることだ。打ち寄せる波を見ながら、美味しいジャーク・チキンを頬張ろう。(エステラ・シャドロウ)

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Photograph: Courtesy Brandan ‘Bmike’ Odums

ニューオリンズの復興を称賛する。

スタジオ・ビー(Studio Be)/ニューオーリンズ(ルイジアナ州 アメリカ)

スタジオ・ビーのことを、使われなくなった倉庫を塗り直し、フォトジェニックに仕上げたよくある場所だと思うかもしれない。しかし、ここでは、災害や抑圧、抵抗、弾圧へのオマージュを表した、重たいが視覚的に見事な展示を見ることができる。

このスペースを運営しているのは、アーティストのブランダン・オーダム(別名ビーマイク)。スケールの大きい壁画や、アフリカ系アメリカ人にとって象徴的なものをモチーフにすることで知られている。建物の外壁は、世界中のストリート・アーティストや、壁画アーティストが描いたもの。また、このスペースでは、トークイベントやアーティストのアトリエツアーなども定期的に開催している。

ニューオーリンズは、ハリケーン・カトリーナからの10年でかなり変化した。スタジオ・ビーは、無視できない「都市の視点」を明確に表現することに力を入れている。このスペースへの想いは、入口にある壁画を見ればわかるだろう。そこには、こう描かれている。「彼らは、我々を埋めようとしていた。彼らは、我々が 『種』であることを知らなかったのだ」。(アリックス・ゴーマン)

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Photograph: Shutterstock

醸造所まで自転車を漕ぐ。

ウェストマール(ベルギー)

ビールとサイクリングは、どちらもベルギー人にとって宗教のような存在だ。修道僧たちが何世紀にもわたって醸造を行なってきた修道院へ、自転車を使って巡礼する。これは、ビールとサイクリングという、2つの神々を崇拝するための、最高の方法かもしれない。

28マイル(約45キロメートル)続くトラピストルートを紹介しよう。これは、生産地の名前がそのままビールの名前にもなっているウェストマールから出発し、またそこへ戻ってくるという、個人で回って楽しむセルフ自転車ツアーだ。

静寂を求める人々は、明け方に来て、真の静けさを体験するのがおすすめ。サイクルリングのあとは、カフェ・トラピステンで、ビールのウェストマールを飲んで元気を取り戻すのがいいだろう。このカフェでは、修道院の自家製のチーズも提供している。静かな瞑想の数日間を過ごしたいという人たちのために、修道僧たちは、部屋も用意している。(サリー・ティッパー)

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Photograph: Shutterstock

熱帯雨林にある温泉に入る。

テレマス・ジオメトリカス|Termas Geometricas/パンギプジ(チリ)

チリの田舎を通る、ガタガタで泥だらけの道路を1時間ほどドライブすると、緑豊かな熱帯雨林の狭い渓谷に到着する。そこにあるのは、17の天然温泉だ。

日本にインスパイアされた赤い木の歩道は、大きさや温度がそれぞれ違う温泉プールに繋がっている。もしクールダウンしたい場合は、いくつかのオプションがある。小さくて深い3つのプールか、2つの人工の滝だ。温泉からは、屋根に芝生が植えられた脱衣所の建物が見える。常に揺れ動いている湯気が、眺めに変化を与えてくれているようだ。

温泉に入る前、もしくは入った後には、カフェに行くのがおすすめ。そこで、地元の豆を使った、アツアツのコーヒーを飲もう。(ワヒーダ・ハリス)

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Photograph: Mark Pickthall courtesy Field of Light, Uluru, Bruce Munro 2016

オーストラリアの驚異を見る。

フィールド・オブ・ライト(Field of Light)/ウルル(オーストラリア)

想像してみよう。オーストラリアの真ん中で、サッカー場6つ分ほどに広がるカラフルな電球に囲まれて立つことを。これは、ブルース・マンローが制作した比類なき景色を楽しめるアート作品『フィールド・オブ・ライト』だ。電球の電源には、ソーラー発電が使われている。そのすぐ後ろには、赤い一枚岩であり、世界で最も神聖な先住民の地の1つでもあるウルルが見えている。5万個もの輝く電球が、レッド・センターとも呼ばれるオーストラリアの中部エリアをちょっぴり「アバター」風に変えている。

作品があるのは、ウルル=カタ・ジュタ国立公園。徒歩で訪れることができるので、朝焼けや夕焼けの時間に行くのがいいだろう。もしくは、ヘリコプターから作品を見るのもおすすめ。この作品のインスピレーションは、ウルルの持つ非常に強い精神的なエネルギー。赤みがかった黄土色の砂漠やウルルの雄大さと、別世界に存在するもののように、美しく輝くこの作品との際立ったコントラストが素晴らしい。神秘的な驚異を目にしている感覚を、強く与えてくれる作品だ。この展示は2020年末に終了する予定だ。体験したければ、そろそろ訪問計画を、立て始めよう。(ジョーダン・クレッチマー)

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Photograph: Shutterstock

世界最長の地底川を進む。

パラワン(フィリピン)

世界自然遺産と、新・世界七不思議 自然版のひとつに登録されているプエルト・プリンセサ川は、セントポール山脈の下を流れている。航行可能なものでは、世界最長の地底川だ。広大な漆黒の世界が続き、ほぼ無音の洞窟を、船頭のランプが唯一の光というボートで進むのは、どこか不気味だが、一生忘れられない体験になるだろう。洞窟の壁から流れ出る滝、太古の化石、輝く結晶で覆われた洞窟などをじっくり見てみよう。天井高が65メートルにもなる大聖堂、カテドラル・チャンバーでは、スピリチュアルな体験も待っている。岩層のなかの聖職者や、キリストの降誕、巨大な「溶けた」ろうそくが見えるのだ。(ジェニファー・チュー)

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Photograph: Nicolas Mathéus courtesy Fondation Jardin Majorelle

お気に入りの庭を歩く。

Musée Yves Saint Laurent Marrakech(ミュゼ イヴ サン ローラン マラケシュ)/マラケシュ(モロッコ)

モロッコの灼熱の太陽の下でも、マラケシュには唯一、その猛暑を逃れることのできる場所がある。そこでは、アート、デザイン、ファッション、そして自然が一体となっている。1980年、フランス人デザイナー、イヴ・サン・ローランは、別荘に隣接する、フランス人画家のジャック・マジョレルが造園したマジョレル庭園が、ホテルになるという計画を知った。そこでサン・ローランは、自らその土地を買い取り、庭園が壊されるのを救った。2017年には、イヴ・サン・ローラン美術館が開館。オート・クチュールとアクセサリーの優美なコレクションをはじめ、多くのミューズやインスピレーションとなったもののスケッチや写真などを展示している。美術館に展示されているオート・クチュールと同じように、庭園の静かな水の流れや、隅っこの木陰、睡蓮の咲くクールな池はとても心地よく、訪れるものの感覚を楽しませてくれる。(キャサリーン・ブロツキー)

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Photograph: Courtesy Betwin Space Design

Kビューティに浸る。

ドクタージャルト フィルター スペース(Dr.Jart+ Filter Space)/ソウル(韓国)

ソウルの街角では、どこを歩いていても必ずオリーブ・ヤングやイニスフリー、トニーモリーといったコスメ用品が目に入る。スキンケアについて真剣な、韓国らしい光景だ。しかし、ドクタージャルトのフィルタースペースほど、「Kビューティ」の好例といえる店はないだろう。この人気の薬用化粧品ブランドは、2016年、江南区にファクトリースタイルの旗艦店をオープン。ショップは3階建てで、セラピーを受けられる寺院のごとく、ショッピングに没頭できる雰囲気だ。デザインには、美に必要不可欠な要素である、水や空気、光を取り込んでいる。

また、ショップでは、ブランドの愛用者に「ライフレシピ」と呼ばれる、それぞれの健康状態と気分に合わせたスキンケアの処方箋も出している。正面ドアからただふらっと入っても、ハイテクな機器から蒸留された水を一口飲んだり、屋上テラスではソウルの太陽を浴びることができる。(ローラ・ラトリフ)

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Photograph: Shutterstock

スパの先入観を変える。

ボタ・ボタ(Bota Bota)/モントリオール(カナダ)

モントリオールのセントローレンス川の真ん中で、ソーホーハウスのようなデイスパを体験しよう。ボタ・ボタは、フェリーを改装した水上に浮かぶスパで、3階建ての空間にはバーもある。街の若く、財力のある人たちがやって来て、リラックスしながら社交を楽しんでいる場所だ。

なかには、サウナ、ホットタブ、水のプール、コクーンチェアが吊り下げられている温かい部屋などがあり、自分の好みに合わせて、リラックスする方法を選ぶことができる。静かに過ごしたい気分なら、会話厳禁の北欧スパがおすすめ。逆に誰かとしゃべりたい気分であれば、ボタ・ボタの中央にある大きな屋外プールデッキに行くといいだろう。プールは温水なので、極寒となるモントリオールの冬でも体を暖かく保つことができる。

また、DJイベントや映画上映、音楽ライブなども開催され、カルチャーに浸ることもできる。究極の北欧式のチャレンジをしたい場合は、バーの裏にある、川へと続く階段を下ろう。この川は、1年のほとんどを通じて一部が凍っている。体全体にショックが走ったあとは、無上の喜びが波のように込み上げてくるだろう。(アリックス・ゴーマン)

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Photograph: Ugurcan Uruk,courtesy Bomontiada

夜は古い醸造所で過ごす。

ボモンティアダ(Bomontiada)/イスタンブール(トルコ)

ボモンティアダは、2015年にオープンした複合施設だ。ここは元は、閉鎖され、長く放置されていたボモンティ・ビール工場の跡地。この施設ができたことで、かつて、イスタンブールの最も国際的なエリアのひとつとして賑わったエリアに、再び新しい風がもたらされることになった。

ボモンティアダには、アスマルメスジット通りにあったライブハウス、バビロンが移転オープンした。ほかにも、様々な飲食店が入っていて、例えば、クラフトビールを楽しめるザ・パブリスト(The Populist,)、モダンメイハーネナ(トルコ風居酒屋)のキヴァ(Kiva)、サードウェーブコーヒーを楽しめるモノクローム(Monochrome)、デリカテッセンのデリモンティ(Delimonti)、そして高級レストランのキリマンジャロ(Kilimanjaro)などがある。

ボモンティアダは、アートの拠点としても知られていて、アートヴェニューでは、多領域のアートを紹介するオルト(Alt)、ライカ・ストア・アンド・ギャラリー(Leica Store and Gallery)がある。また、トルコ系アルメニア人写真家、アラ・ギュレルの膨大なアーカイブを収蔵しているアラ・ギュレル美術館も見逃せない。暖かい時期には、中庭で無料の野外コンサートや映画上映会も開催され、多くの人が集まる。(ユスフ・フイサル)

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Photograph: Eric Spiller courtesy Photographique Culturespaces

デジタルアートの息吹を感じる。

ラトリエ・デ・リュミエール(L’Atelier des Lumières)/パリ(フランス)

3300平方メートルもある巨大空間に足を踏み入れると、カラフルな映像が投影されている。ここは、デジタルアート専門のアート施設、ラトリエ・デ・リュミエールだ。この施設を運営するのは、キュルチュールエスパスというアート団体。彼らは、20年近く使われてなかった古い鋳物工場をリノベーションして、行ってみたくなるような新しい施設に蘇らせた。広い空間と、10メートルもある天井高を最大限活用するべく、設置されたのは、140台を超えるレーザープロジェクターと50台のスピーカー。これまで、ここではグスタフ・クリムトやエゴン・シーレなどの展示が企画された。巨匠たちの作品だけでなく、現代作家の作品も紹介されている。ひと言でいえば、光溢れるアートだ。(Houssine Bouchama)

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Photograph: Shutterstock

マシュマロは溶岩流で焼く。

パカヤ火山(Pacaya Volcano)/アンティグア(グアテマラ)

溶岩流から十分な距離を取る必要がある、ほかの火山観光地とは異なり、グアテマラのパカヤでは、熱く煮えたぎっていて、流れている溶岩を間近で見ることができる。本当に近くでだ。バリケードや警備員の付き添いなしに、溶岩流の上でマシュマロやホットドッグを焼くことだってできる。

しかし、アンティグアの旅行会社のツアーを利用して、山の麓を訪れることをおすすめする。そうすれば、溶岩の活動状況や、溶岩流の正確な位置を、事前に確認することができるからだ。ツアーに参加する際は、安全のために腕と足を保護して、火山でのアクティビティに適した靴を履くのを忘れずに。マシュマロを焼くためのベストスポットを押さえるために、細い溶岩流を飛び越えることもあるかもしれない。(ジェナ・ヨナイタス)

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Photograph: Arie de Leeuw

1885年の図書館で読む。

アムステルダム国立美術館/アムステルダム(オランダ)

何世紀にもわたる偉大な芸術作品を収めるアムステルダムの象徴、アムステルダム国立美術館。建築家ピエール・カイペルスが設計して、1885年に建てられた。近年、21世紀と歩みを揃えるべく改修されているが、図書館は当初のまま保存されている。館内では、19世紀の雰囲気をかもし出す鍛鉄(たんてつ)、大聖堂式の窓、手すり子、ねじれた螺旋階段を見ることができる。そしてもちろん、床から天井まである書棚が並び、分厚い本が詰まっている。

白い手袋をはめた美術史家たちが、大型の稀覯本(きこうぼん)を丹念に熟読しているが、一般の人は入ることができない。代わりに館内の中央にある特別閲覧室の見学が可能だ。訪問前に予約をし、到着時に書籍を1冊リクエストして座席に着いたら、レンブラントがどのように光を描き出したのか調べてみよう。(キャレン・バーシュテイン)

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Photograph: Courtesy Kayaking Puerto Rico

光る海を漕ぐ。

ラグーナ・グランデ(Laguna Grande)/ファハルド(プエルトリコ)

シャンパンを飲むことを「星を飲む」と例えるなら、生物が発光する海をカヤックで渡るのは「星空へ漕ぎ出す」ようなものだ。プエルトリコのラグーナ・グランデに生息する海洋生物は、水中のホタル。暗闇に輝く酵素を放出しており、パドルをひと掻きするたびに、数千の光の粒が付着する。これを体験するためには、新月の晴れた夜を選び(満月は夜空が明るすぎる)、経験豊かなガイドと一緒に出かけよう。彼らは、汚染や嵐などで、生物発光が破壊されていない洞窟や湾を把握している。叫んだりしない静かな友達を連れて、母なる自然の輝きを眺めたい。(マーガレット・リットマン)

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Photograph: Shutterstock

時間旅行する。

モンテネグロ・エキスプレス(Montenegro Express)/ベオグラード(セルビア)からバール (モンテネグロ) まで

この特別な鉄道では、過去への時間旅行が体験できる。古ぼけた列車の客室は、埃っぽい赤いベルベットの内装で、分厚い刺繍の施されたカーテンは擦り切れている。乗客はゆっくりと、かつてのユーゴスラビアへと運ばれていく。モンテネグロ・エキスプレスは、ソビエト時代に完成した。チトー大統領自らが開通式をしてから、事実上手つかずのまま残っている。そして今も、この地域の最後の歴史的な鉄道として運行を続けている。セルビアの首都であるベオグラードから、アドリア海沿岸のバールまで、およそ300マイル(約480キロメートル)ある路線が、435の橋と254のトンネルを通過する。

空っぽの食堂車で、昔のままの陶器がカタカタと音を立てるさまは、モンテネグロ・エキスプレスに神秘的な雰囲気を添える。いつかは消えてしまうこの鉄道の旅を、早く堪能しておくべきだろう。(クリスティー・アルパート)

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Photograph: Courtesy teamLab

最新デジタルアートを体験する。

アート・サイエンス・ミュージアム(ArtScience Museum)/シンガポール

感動を長時間体験できるアートのために、時間の余裕を持ち、さらにカメラのメモリを空けておくのをおすすめする。準備ができたら、アート・サイエンス・ミュージアムの唯一の常設展『フューチャー・ワールド』で、未来に足を踏み入れてみよう。限界に挑む日本のテクノロジーアート集団、チームラボが、LEDライトとモーションセンサーを搭載して制作した、人々を夢中にさせる4Dアートインスタレーションだ。

デジタルで表現された、万華鏡の中の自然界をさまよってみよう。6メートルの高さの滝、触れると散っていく蝶々、舞い散る桜などが見えてくる。子どもと一緒の場合は、プレイセクションに行くといい。滑り台と巨大なイルミネーション・ブロックや、子どものいたずら書きまで、デジタルアートに瞬時に変えてしまう仕掛けに夢中になるはずだ。(ニコル・マリー・ウン)

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Photograph: Joan Marcus

ハミルトンは100ドル以下で観る。

シカゴ(アメリカ・イリノイ州)、バッファロー(アメリカ・ニューヨーク州)、ロンドン(イギリス)

世界で最も話題になったこのミュージカルは、今なおその期待に応えている。ニューヨーク公演のチケットは、(宝くじに当たるということでもない限り)未だに驚くような値段。アメリカ国内の主要都市を巡るツアーやロンドンなどでも上演され、シカゴやロンドンでの公演も、これまでと同様に絶賛を浴びているようだ。

この2都市や、アメリカ国内ツアーも、日によってはチケットを100ドル(約1万1,300円)以下で手に入れることができる。この記事の執筆時には、ニューヨーク州バッファローで80ドル(約9,000円)から売り出され、シカゴでは72ドル(約8,150円)のチケットもあった。さらに、ロンドンでは、早めに予約をすれば、たった37.50ポンド(約5,400円)でチケットを手に入れることも可能だ。しかしサンフランシスコの住人は運に恵まれていないようだ。ここでは逆にチケット代は高騰して、ニューヨークさえも上回る金額になっている。(アリックス・ゴーマン) 

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Photograph: Courtesy CC/Flickr/Andym5855

ビーガンアイスは路上で食べる。

ハナ(Hana)/マウイ(アメリカ・ハワイ州)

ハナへと向かう道は、ロード・トリップにぴったり、とマウイ島が宣伝する道だ。くねくねと続く64マイル(約100キロメートル)の道には、ひび割れたコンクリートや、風で倒れた木々が見られ、時折、土砂崩れや滝の氾濫が起こる。この道を通るには、まず間違いなく、4WD車が必要だ。

しかし、この困難に挑もうと、大勢の観光客が次々とやって来る。困難の見返りとしては、見渡す限りに草木が広がる壮大な眺めや、そびえ立つ滝、そして、泳ぐのにぴったりな川が待っている。ハナへの道には、あり余るほどの自然がある。しかし次に紹介する、疲れたドライバーたちにとって最も素晴らしい見返りは、実は人間が作っているものだ。

グレン・シムキンズは、2008年からハナへと続くこの有名な道路沿いに暮らしている。彼は、ココナッツミルクで作ったオーガニック・ビーガン・アイスクリームを仕込み、注文が入れば、環境に優しいココナッツの殻を器にして提供している。スプーンでさえも、古いココナッツの殻から作られていて、店自体もヤシの葉で作られた小屋だ。このアイスは、ロード・トリップを達成したからそこ、楽しめるスイーツ。道中の苦労が、アイスをさらに甘く感じさせてくれる。アイスをダブルスクープにしても、誰もあなたを責めることはできないだろう。

再びジープに飛び乗る前に、車内でのおやつとして、焼きココナッツが詰まった袋を買うのがいい。レーズンのことなんて忘れてしまう。ココナッツこそが、自然がもたらす本当のキャンディーだ。(ケイト・ヴェルトハイマー)

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Photograph: Shutterstock

メキシコの国技を観る。

リエンソ・チャレリア・デ・ハリスコ(Lienzo Charro de Jalisco)/グアダラハラ(メキシコ)

日曜日の午後、メキシコ最古の競技場で、メキシコ版ロデオともいえる伝統的なチャレリアを見学しよう。プログラムは正午ちょうどに始まり、興奮が収まることはない。叫び声や大声が渦巻く中、馬が危なっかしいほどのスピードで駆け回る。我々の一番お気に入りは、豪華なドレスを身にまとった女性のチームが、横乗りで競争するエスカラムーザだ。

このスポーツは、ハリスコが発祥だ。ハリスコは、マリアッチの発祥地でもあるので、地元のバンドが曲を奏でてくれても驚かないように。ここにいると、あっという間に数時間が経ってしまう。定期的に売り子が、冷たいビールやテキーラのショットだけでなく、豚の皮の揚げ物やチリ・コン・レモンに浸されたポップコーンなどを持って回ってくる。(マリエル・クルーズ)

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Photograph: Hufton+Crow courtesy V&A Dundee

スコットランドデザインに憧れる。

V&A ダンディー(V&A Dundee)/ダンディー(スコットランド)

2018年9月、スコットランドに世界クラスのデザインミュージアムがオープンした。建物も展示も、どちらも素晴らしい美術館だ。洗練されたデザインは、日本の建築家、隈研吾によるもの。彼が、インスピレーションを受けたのは、スコットランド北東部の険しい崖だという。

川沿いに浮かぶ建物の写真を撮ったあとは、中に入って、珠玉の展示物が並んだ展示室、スコティッシュ・デザイン・ギャラリーへ。ここでは、タータンチェックやショートブレッドといった、スコットランドのステレオタイプなイメージは捨てるべきだ。展示されているスコットランドの古いイラストや現代のファションをじっくり見よう。

しかし、最も注目すべきは、約50年ぶりに復元されたチャールズ・レニー・マッキントッシュのオークルームだ。この部屋は、元々ほかの建物の中にあったが、その建物の取り壊しにより解体され、長らく倉庫に保管されていた。かつて、ティールームとして使われていたこの部屋は、とても壮大。光沢のある木で囲まれた空間で、温かい雰囲気だ。(ローズマリー・ウォー)

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Photograph: Courtesy MayowasWorld

ベルリン流に夜を明かす。

ISSAコメディーショー(ISSA Comedy Show)/ベルリン(ドイツ)

ドイツは、ユーモアのセンスがある国としては知られてないが、マヨワ・リネットは、それをISSAコメディーショーで変えようしている。彼女は、アメリカ系ナイジェリア人で、映画製作者でありコメディアン。自身が主催する毎月のイベントで、世界から集めた最高の演目を展開している。

演者は、世界中からブッキング。パフォーマンスは英語で行われ、クィア・パフォーマーや世界で活躍するコメディアンなどが登場する。そのあとは、ヒップホップのダンスパーティーとなり、イベントは、ベルリン流に明け方まで続く。

ここには、夜深くまで楽しむつもりで訪れよう。ただし、会場へはチケットを買うために、早く向かった方がよい。このイベントは大人気で、よく売り切れになることで知られている。(ネイサン・マー)

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Photograph: Hufton+Crow

屋内熱帯雨林を探索する。

エデン・プロジェクト(Eden Project)/コーンウォール(イギリス)

植物がトレンドとなっている今(Instagramには 「#plantsofinstagram」の投稿が200万もある)、ちょっと緑を楽しむのに、イギリスのエデン・プロジェクト以上にベストな場所はないだろう。SF映画に出てくるような不思議な外観をした2つのバイオーム(自然環境を模した植物園)は、高さ50メートルを超え、熱帯と地中海地域の植物を約2000種類収容している。その中には、希少ながらも悪臭のため非常に評判の悪い『ショクダイオオコンニャク』も含まれている。

スリルを求めるなら、心臓が止まりそうなほど高い空中通路を通り、モンスーンの気候が再現されている熱帯雨林バイオームを探索しよう。建物の端から端まで、ジップラインを使って時速60マイル(約96キロメートル)で滑り降りることもできるのだ。長年続いている『エデン・セッションズ』という夜のコンサートシリーズが開催される時は、バイオームは目を見張るような色でライトアップされる。ちなみに、2018年は、ビョークとマッシヴ・アタックが出演した。イベントがあるときは、敷地内のホステルやキャンプ場が混雑するので、早めの予約を忘れずに。世界のほかの地域でもバイオームが作られる計画はあるが、やはり元祖ほどよいものはないだろう。(ジー・イン・ツェン)

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GOTの軌跡を辿る。

イタリカ(Italica)/セビリア(スペイン)

とにかく、スペインにある古代ローマの遺跡を全部見たい。もしくは、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ(GOT)』のロケ地をすべて回りたい。そんなことを思っているのであれば、そのどちらもを実現できるセビリアのイタリカへ行くといい。

ここは、紀元前200年頃に古代ローマ人たちが円形競技場を建設したところ。そう、ゲーム・オブ・スローンズでは、キングズ・ランディングのドラゴンピットだった場所だ。自分が生まれるはるか昔の歴史を感じよう。古代の人たちは、ここで戦ったのだ。まさにドラマで、サーセイとタイウィン・ラニスターが同胞抗争のなか視線を交わし、デナーリスがドラゴンの背に乗ってさっそうと登場し、そして、ブライエニーがハウンドが生きていることを知り、ハウンドが奴隷にされた兄が生きていることを知った場所だ。

2018年5月、ドラマのキャストとスタッフが待望の最終シーズンを撮影するため、セビリアへ戻ってきた。どちらの歴史に興味があるとしても、この美しく保存された古代ローマの都市は、歴史的に見て本当に重要だ。2018年10月には、ユネスコ世界遺産への登録が検討され始めた。(ジャン・フレイシャー)

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Photograph: Courtesy Tai Kwun Centre for Heritage and Arts

元監獄でセルフィーする。

大館(Tai Kwun)/香港

2018年5月、中環(セントラル)地区の、かつて中環警察署や域多利監獄があった場所が再開発され、注目のスポットとしてオープンした。歴史好きは、よく保存された170年前の建築をじっくり眺めて、さらに、独房棟を訪れてみるといいだろう。アート好きには、赤レンガの中で楽しめる素晴らしい現代アートの展示や、革新的なステージパフォーマンス、フォトジェニックなの光のショーがおすすめだ。食べるのが好きな人は、各国料理やフュージョン料理、ドリンクを堪能しよう。例えば、人気のオーストラリア人シェフ、デヴィッド・トンプソンによるタイ料理レストラン、アハーン(Aaharn)や、隠れスポットともいえるビハインド・バーなどがある。日曜日には、映画の無料上映も行われている。(オリヴィア・ライ)

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Photograph: Courtesy Corso Como 10

ファッションを知る。

ディエチ・コルソ・コモ(10 Corso Como)/ミラノ(イタリア)

ミラノは、世界でも有数のショッピングの都市。街には、行っておくべき洒落た場所が多くある。なかでも、ディエチ・コルソ・コモは特に素晴らしく、ミラノのファッション界のレジェンドでもあるカーラ・ソッツァーニがオーナー。『ヴォーグ・イタリア』の編集長だった、故フランカ・ソッツァーニの姉としても知られている。

倉庫を改装した店舗には、アパレルからアートブック、家庭用品に至るまで、何百もの商品が並んでおり、世界で最もクールなブランドやアイテムに出会うことができる。展覧会も定期的に開催され、中庭のカフェでは、ミラノで最も美味しいホットチョコレートを味わうことができる。服を買わなくても十分に訪れる価値がある場所だ。東京やソウルにも店があり、2018年秋にはニューヨークにも進出。ディエチ・コルソ・コモは拡大している。しかし、1984年のプラダのバックパックが素晴らしいように、オリジナルの1号店には、特別な魔法が宿っている。(アリックス・ゴーマン)

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Photograph: Mohamed Somji

美術館で一杯やる。

ルーブル・アブダビ(Louvre Abu Dhabi)/アブダビ(アラブ首長国連邦)

建設に10年を要したかもしれないが、ルーヴル・アブダビは、確かに待つ価値があった。建物の外観は十分素晴らしいが、中に入ると、ジャン・ヌーヴェルのデザインがいかにすごいかがよくわかるはずだ。中には、マティス、ダ・ヴィンチ、ゴッホの作品に加え、古代エジプトや中東の人工遺物もある。これらは、もちろん見るべきアートだが、展示室から外に出て、ジオメトリック型のドームの下に入ると、屋根から自分に向かって落ちてくる光が見える。「ルーブルこそ、アート作品だ」と気づく瞬間かもしれない。美術館を離れる前に、屋上にあるアートラウンジを覗いて一杯やるのを忘れずに。海を見渡せる眺めも素晴らしい。(ポール・クリフォード)

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ロンドン最大の食市場で食べる。

バラ・マーケット(Borough Market)/ロンドン(イギリス)

サザーク大聖堂の近くにあるバラ・マーケットの歴史は、13世紀まで遡る。長い歴史の中では、昨今が最も盛況。職人が作った最高品質のチーズやパン、野菜を売る店から、ゲームやコーヒーを売る店までが、ぎっしりと並んでいる。バラ・マーケットは、ロンドンの素晴らしいレストランやバーが集まっている場所であるが、ただそれだけではない。ガラスと鉄の天蓋の下で起きていることは、生活必需品としての食から、文化的なものさしとしての食まで、かつてなく進化している「ロンドンの食をとりまく物語」そのものなのだ。食の目的地としてのバラ・マーケットの成功とその影響は、ロンドン中のテーブルやカウンターの上で感じられるはずだ。

それはさておき、マーケットの観光と食べ歩きを終えたらぜひ、ザ・マーケット・ポーター・パブに寄ってみてほしい。この店は、マーケットで深夜働く人たちのために、朝の6時からオープンしているパブだ。とても早起き、もしくは遅起きした時のために覚えておくといいだろう。(クリス・ウェイウェル)

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Photograph: Shutterstock

ガラス張りの橋から飛び降りる。

張家界大峡谷玻璃大橋(Zhangjiajie Grand Canyon Glass Bridge)/武陵源(中国)

中国の中心部にある張家界大峡谷のガラスの吊り橋が、2016年にオープンして以来、大人気になっている。長さ430メートル、地上300メートルのこの吊り橋は、ガラス張りの橋として、世界最長で世界最高(共に完成当時)。歩く場所の大部分がガラス張りになっていて、目がくらむ。スリルを求める観光客が集まり、定員オーバーになることが続いた結果、ガラスの一部にひびが入り、1ヶ月間の閉鎖を余儀なくされたこともあった。リニューアルオープン時には、橋の設計者が大型ハンマーでガラスを叩き、その強度と、安心して歩けることを証明した。この宣伝が功を奏し、今では、毎日数千人もの人々が楽しそうに橋を渡っている。2018年からは、世界で最も高いバンジージャンプも楽しめるようになった。歩くだけでは物足りないという人は、チャレンジしてみるといいだろう。(アナ・ベン・イェフダー)

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Photograph: Fred Aguirre

VRモンスターを捕まえる。

VRパーク(VR Park)/ドバイ(アラブ首長国連邦)

2018年、ドバイに世界最大のVRアドベンチャーランドがオープンした。オキュラスのヘッドフォンをはめるだけでは得られない、未来的な体験を楽しめる場所だ。「ウォーキング・デッド」をテーマとしたゲームでは、ゾンビたちから逃れ、『ストレンジャー・シングス』のようなルイジアナの湿地帯では、湿地にいる怪物を捕まえてみよう。さらに、施設内では、仮想現実の世界に完全に没頭できるように、匂いや気温もコントロールされている。また、スリル満点のジェットコースターに乗ったり、砂漠を見渡したり、恐竜と一緒にぶらつくことだってできる。多くのゲームや体験は、複数でプレイできるようになっているので、何が起こるか分からない未来で、寂しい思いはしないで済むだろう。(アリックス・ゴーマン)

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