なみのゆ
タイムアウトレビュー
注意! 最新情報の掲載に努めているが、通常とは営業時間が異なる場合もあるため、公式サイトなどで確認してから訪れてほしい。
高円寺純情商店街をぬけ住宅街に入ると、目印であるカラフルなデザインの煙突が見えてくる。入り口横の門には猫のイラストが大胆に描かれ、年末年始には屋根全体を覆うイルミネーション、初夏には30匹あまりの鯉のぼりが上がるなど、個性派銭湯としてその名が知られているなみのゆ。
フロントにはシャンプー類をはじめとした入浴グッズが豊富に売られているほか、駄菓子やみかん、干し柿までを並べた「ミニ道の駅」状態の一角も。
浴室壁面いっぱいに広がるイラスト風のペンキ絵は、2011年に丸山清人と中島盛夫、田中みずき(制作当時は見習い)の共同で描かれた合作で、地平線が4本もある型破りなデザインとなっている。
現在は男湯、女湯ともに富士山が描かれているが、かつては「銭湯=富士山というステレオタイプなイメージを取り払いたい」という同銭湯主人の意向によりあえて富士山は描かず海原と船のみだったという。
ペンキ絵だけでなく、磁化水を用いた湯や浴室内のスピーカー、そしてウォーキングプールまで、銭湯が担うべき新たな役割について日々考えを巡らせている主人の哲学に基づく、意欲的な試みが浴室の至る所に見受けられる。
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