ツモリチサト
Photo: Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa

インタビュー:津森千里

夢を織る人、「TSUMORI CHISATO」35周年インタビュー

Genya Aoki
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手刺繍(ししゅう)やラメ、色とりどりなイラストをあしらった生地ファンタジックな世界観で知られるブランド「TSUMORI CHISATO」。1990年に設立し、2003年には「パリコレ」デビューを果たすなど、その独自のスタイルで国内外から支持を集めてきた。海外では「詩的」「空想的」と評され、自らの感性を独特のフィルターで表現するデザインが注目されている。

ブランド創立35周年を迎えた今もなお尽きないインスピレーションの源を、デザイナーの津森千里に聞いた。

―35年活動を続けてこられた「インスピレーション源」について教えてください。

小さい頃から手塚治虫やディズニーのアニメが大好きで、いつも頭の中であれこれ想像しているような子どもでした。空想好きな性格は今も変わっていません。好きなものも発想の源も、35年間ずっと同じなんです。

旅を楽しむようになってからは、見たことのない景色や色使いを自分の中に取り込んで、制作につなげていました。コロナ禍で旅行に行けなくなってからは、頭の中で旅していましたね。「宇宙へ行ったらどんな景色なのか、どんな生物がいるんだろう」とか、架空の世界を空想しながらイメージを膨らませています。

ツモリチサト
Photo: Keisuke Tanigawa

―手作業へのこだわりはありますか?

ものづくりに関しては、超アナログ派です。新作の撮影では、背景紙に絵を描いたり発泡スチロールを切って立体的なパーツを作ったりと、全て手作業で制作しています。 手を動かして作業していると、どんどん付加価値がついて、手の温もりが宿るような感覚があります。素材も綿やシルク、麻など、できるだけ天然素材を選んでいます。

実は、日常着からパジャマまで、毎日自分のブランドの服ばかり着ているんです。自分自身が一番の顧客だから、自分の気持ちに正直にデザインする。それを喜んでくれる方がいるなら、本当にうれしいですね。 仮にChatGPTに聞いたとしても、私はあまのじゃくなところがあるので、「これが主流だ」って答えられたら「じゃあ、私は違う方法で」って思っちゃうかな(笑)。

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現在、原宿のショールームは金〜日曜日のみオープンしています。訪れる顧客の多くは香港・台湾から。受注会形式で、サンプルを先に作り、欲しい人が注文してから生産するため、在庫を残さないサステナブルなものづくりを実践しています。

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―津森さんの、おすすめのグルメスポットを教えてください。

最近は「カタカナごはん」を控えて、和食中心の生活を送っています。「おひつ膳 田んぼ」や「大かまど飯 寅福」はお米がおいしく、おかわりもできるので気に入っています。

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