Walmer Yard
Photograph: Airbnb

ロンドンの名作建築に宿泊できるチャンス

有名建築家が手掛けた「ウォルマー・ヤード」が、Airbnbとして限定公開

Ed Cunningham
テキスト:
Ed Cunningham
翻訳:
Minami Imai
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ロンドンには傑作と呼ばれる建築が数多くある。ヨーロッパ最大の文化施設である「バービカン・センター」や超高層ビル「シャード」、ネオゴシック建築の「王立裁判所」など、枚挙にいとまがない。

しかし、実際に見学できる施設は限られている。名作建築を一般公開するイベント「オープン・ハウス・フェスティバル」をうまく利用するのは一つの手だが、基本的には、運良く大金持ちになるか、有名建築にオフィスを構えるような会社で働いてでもいない限り、内部を見る機会には恵まれないことがほとんどだ。

そうした中、ロンドンでも優れた建築の一つに数えられる「ウォルマー・ヤード」が、間もなく一般公開されるという知らせが舞い込んだ。それだけではなく、Airbnbとして宿泊まで受け入れるというのだ。

Walmer Yard
Photograph: Airbnb

この素晴らしい建築は、著名な建築家であるピーター・ソルター(Peter Salter)の設計によるもので、市の中心部にありながら緑豊かなホランドパークの近くに位置する。自然の素材を用いたデザインが特徴で、板材で仕上げられた中庭に面して4棟の住宅が建つ複合建築となっている。2017年には、王立英国建築家協会(RIBA)が主催する「RIBA ロンドン アワーズ」を受賞した。 

Walmer Yard
Photograph: Airbnb

建物内部には、それぞれにバスまたはシャワーの付いた寝室が3つ、大人5人まで宿泊できる。屋上にはテラスもあり、宿泊中は自由に使用可能だ。

今回の企画はAirbnbと、オープン・ハウス・フェスティバルの運営団体であるOpen Cityのコラボレーションによるもので、地区の開発を手がけたクリスピン・ケリー(Crispin Kelly)がホストを務める。

Walmer Yard
Photograph: Airbnb

だが注意してほしい。宿泊の権利を得られるのは1組だけで、日程は2023年10月27日(金)と28日(土)の2泊のみである。料金は10ポンド(約1,830円)だ。

この魅力的な企画の競争率はかなり高くなりそうだ。予約開始は10月13日(金)で、先着順。詳細についてはAirbnbの公式ウェブサイトから確認しよう。

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