NL HOUSE
Mariya Suzuki

オランダ大使館が芝浦にオランダ気分を満喫できる家をオープン

7月23日から、オランダで仕入れたコーヒーやスナック、生活雑貨を販売

テキスト:
Genya Aoki
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駐日オランダ王国大使館は、芝浦3丁目にあるシバウラハウス(SHIBAURA HOUSE)で、2021年7月23日(金・祝)から期間限定の『NL HOUSE』をオープンする。これは、1日に2人限定で日本の文化関係者をゲストとして招待し、オランダに関連するさまざまなプログラムを体験してもらうプロジェクトだ。 

NL HOUSE
ガラス張りのひときわ目立つビルが、シバウラハウス(SHIBAURA HOUSE)(Photo: Iwan Baan)

駐日オランダ王国大使館と協働し、企画、運営を手がけるのはコミュニティー・ディベロップメント・エージェンシーであるシバウラハウス。同社は、長年に渡ってアートやデザイン、共生社会や環境問題といったさまざまな分野でオランダとの協働プロジェクトを実施してきた。このイベントは、これまでの活動総括ともいえる取り組みになる。

会期中に設置される「NL Style Market」は、オランダから直輸入したスナックや文房具、生活雑貨を販売。環境への配慮とデザイン性が両立したさまざまな商品が並ぶ。

オランダ気分を満喫できるレセプションエリアは、オランダの街並みや人々の日常をイメージしたデコレーションが施される。ガラス張りの空間に、アーティストのMariya Suzukiが、7月16日(金)、17日(土)の48時間かけてオランダの風景をドローイングしていく。また、『NL HOUSE』ロゴを制作した書家の華雪(かせつ)による題字なども展示される。

NL HOUSE
書家の華雪

特設されるカフェスペースでは、オランダのロッテルダムにあるロースタリー、ショクニンコーヒー(shokunin coffee)から特別に仕入れたコーヒーが楽しめる。数種類のコーヒー豆に加えて2種類の紅茶も用意する。

ほかにも、オランダ大使館が近年サポートしてきた、日本とオランダをつなぐ文化プロジェクトを紹介、展示するエリアを設置。さらに、オランダ大使館の資料室に収蔵されている書籍の中から約300冊を特別公開されるのも見逃せない。アートやデザインのカタログから、日蘭交流の歴史に関するもの、子ども向けの絵本まで、誰でも自由に手に取って閲覧できる。

現地に行くことが難しい人は、特設YouTubeチャンネルで参加してみよう。会期中の展示資料や各種プログラムが観られるほか、会期中に特別ゲストがオランダの家庭料理を日本の食材でアレンジ調理したレシピや作り方などが、順次公開される。

オンライントーク『Beyond Distance』も開催。アートやデザイン、共生社会、ジャーナリズム、サーキュラーエコノミーなど多様なジャンルで活動している人々を、日本とオランダ間でマッチングする。会期中に全15回実施し、後日オンラインで観賞できる。

また、ごみを出さないゼロウェイストの会場デザインを目標とし、空間の装飾や展示で使用した素材は、ワークショップを通してエコバッグなどに再利用される。『NL HOUSE』全体として、可能な限り廃棄物を出さない「ゼロウェイスト・クロージング」を目指している。

期間は7月23日(金・祝)~8月10日(火)、8月18日(水)~9月5日(日)。入場は無料。東京でオランダの人々や日常を感じてみよう。

※社会状況により、実施期間、内容ともに急きょ変更する場合あり

『NL HOUSE』の詳細情報はこちら

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