西馬音内盆踊り
画像提供:レッドホースコーポレーション株式会社

ユネスコ無形文化遺産「西馬音内盆踊り」の衣装がふるさと納税返礼品に

4年ぶりの通常開催を受け、貴重な衣装のオーダーメイド品を企画

テキスト:
Genya Aoki
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秋田県羽後町のふるさと納税の返礼品に「西馬音内(にしもない)盆踊り」の踊り子の衣装「端縫い(はぬい)」と「藍染め」のオーダーメイドが登場した。

700年以上の伝統を持ち、国指定の重要無形民俗文化財でもある「西馬音内盆踊り」。亡者を思わせる彦三頭巾に藍染めの浴衣や深くかぶった編み笠に艶やかな端縫い衣装で、かがり火の周りを流麗に踊る姿は観るものを幻想的な世界へ誘う。編み笠や彦三頭巾で顔が隠れているため、踊り手の姿勢や手先の美しさが際立つ伝統芸能だ。

2022年11月にはユネスコ無形文化遺産に登録され注目を集め、2023年8月には、4年ぶりの通常開催を果たした。

西馬音内盆踊り
画像提供:レッドホースコーポレーション株式会社

今回登場する返礼品である「端縫い」とは、4~5種類ほどの絹布を左右対称にパッチワークのように組み合わせて縫った着物で、女性専用の衣装である。

西馬音内盆踊り
画像提供:レッドホースコーポレーション株式会社西馬音内盆踊り 端縫い衣装 オーダーメイド

また「藍染め」は、男女兼用の衣装で、その多くは秋田県南部の伝統的な染技法を用いて手絞りで作られている。

西馬音内盆踊り
画像提供:レッドホースコーポレーション株式会社西馬音内盆踊り 藍染め衣装 オーダーメイド

「端縫いと藍染めの浴衣は、西馬音内盆踊りの躍動感と伝統的な美しさを体現しており、緻密な手仕事で作られた袖や模様は、町の歴史と文化を象徴しているのだ」と、羽後町ふるさと納税担当者は語る。 返礼品も全て寄附の受け付け後に職人が1つ1つ手作し、約2カ月半後に寄附者の手元に届く。「端縫い衣装」は色の指定や寄附者自身の着物を組み入れることもできるという。

現在、これらを仕立てることができる職人は数えるほどしかおらず、高齢化が進み技術継承が大きな課題になっている。そうした点でも、多くの人が地域の文化と伝統を身近に感じる機会を得るのは意義深いことだと言えるだろう。

金額は「西馬音内盆踊り 端縫い衣装 オーダーメイド」の寄付金額が74万1,000円、「西馬音内盆踊り 藍染め衣装 オーダーメイド」が37万4,000円だ。楽天ふるさと納税、ふるなび、ふるさとチョイス、さとふるなど各種ウェブサイトの羽後町のページで寄付できる。

伝統と情熱をまとった衣装に袖を通してみては。

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