恵比寿でジョナス・メカス展が開催、無料の16ミリフィルム上映も
画像提供:Galerie LIBRAIRIE6撮影:大森克己 / ゼラチンシルバープリント 203×254mm

恵比寿でジョナス・メカス展が開催、無料の16ミリフィルムを上映

30年にわたり交流を続けてきた吉増剛造のトークイベントも開催

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Time Out Tokyo Editors
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リトアニアを代表する詩人にして世界的な映像作家、ジョナス・メカス(Jonas Mekas)の展覧会「メカスルネサンス」が恵比寿の「LIBRAIRIE6/シス書店」で開催される。ナチスドイツの強制労働キャンプを脱出したメカスは、1949年に難民船で渡米。1950年代からは、ハリウッドに代表される商業映画に対するカウンターとして、インディペンデント映画の最も重要な擁護者となった。

逃亡生活の中で執筆した詩もリトアニアで評価を得たメカス。中古の16ミリカメラを手に入れてからは、日記をつけるようにビデオカメラを回し身辺を映像記録していく「日記映画」を多数制作するようになる。また、ニューヨークの「ヴィレッジボイス」誌での20年にわたる連載で、数多くの非商業的な映画を紹介した。この連載は「メカスの映画日記」として邦訳されており、今なお映像制作を志す者に読み継がれている。

本展では、メカスに関連する写真やポスター、パンフレット、書籍などを展示するとともに、30年にわたって交流を続けてきた「メカス日本日記の会」の代表も務める詩人の吉増剛造らが登壇するトークイベントも開催する。メカス作品が16ミリフィルムで上映される点も見逃せない。

2024年2月14日(水)は「時を数えて、砂漠に立つ」(1985年)、2月16日(金)は「富士山への道すがら、わたしが見たものは……」(1996年)、2月23日(金・祝)には「いまだ失われざる楽園、あるいはウーナ3歳の年」(1979年)がそれぞれ上映される。90分程度の上映となる「いまだ失われざる楽園、あるいはウーナ3歳の年」のみ、1,000円の有料上映(定員15人)となるので、興味のある人は前もって予約をしてほしい。

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