POP OUT
『ニャン太郎 2020』アクリル・キャンバス 41.0×53.0cm(画像提供:吉本興業)

ジミー大西の全国巡回展「POP OUT」が開催、 パフォーマンスアートも披露

30年間の画業を網羅する約100点の作品展示、銀座三越からスタート

テキスト:
Genya Aoki
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銀座三越で2022年4月27日(水)から、ジミー大西の全国巡回展『POP OUT』が開催する。これは、2022年に画業30周年を記念した作品展で、初期の頃から海外移住期、未発表の新作シリーズまで100点以上の作品が並ぶ。

POP OUT
ジミー大西(画像提供:吉本興業)

ジミー大西は、吉本興業所属のお笑いタレント兼画家という2つの異なる顔を持つアーティスト。タレントとして出演したテレビ番組の企画をきっかけに絵を描き始めたところ、著名芸術家や専門家からも高い評価を得るようになり、画家としての活動を本格的にスタートした。

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『ジャングルの眼』1994 水彩・紙 45.2×37.0cm(画像提供:吉本興業)

彼は自身の作品の可能性を追い求め、憧れの芸術家であるピカソが生まれた国スペインへ移住。その後、世界中を放浪しながらその土地からさまざな影響を受け、多彩な作品を生み出した。2015年に一時休筆していたが、2020年に創作活動を再開した。

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『シンガポール』1998 油彩・キャンバス 50.0×60.5cm(画像提供:吉本興業)

同展では、「1993-1995 デビュー~初期作品」「1996-1999 芸能活動を休業~スペイン移住期」「2000-2007 多様な創作活動の展開期」「2008-2015 世界中を放浪~マルタ島移住期」「2020-現在 創作活動の再開から現在まで」と制作年代ごとに展示区画を分け、5つの区画で展示空間を構成する。

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『ファッション』2012 アクリル・合成樹脂・木板 38.0×45.5cm(画像提供:吉本興業)

画業を再開してからのジミーは、色彩を何度も重ねて立体感を出す技法を新たに駆使し、これまでになかった新しい表現にも意欲的に取り組んでいる。同展ではそれら未発表の新作シリーズも観賞できる。

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『THE 銀座』2022 アクリル・キャンバス 45.5×53.0cm(画像提供:吉本興業)

さらに、新たな試みとしてパフォーマンスアートにもチャレンジ。その制作過程の映像と完成作品を展示するなど、唯一無二の表現者として、これからのジミー大西の可能性を感じられる展示会となるだろう。

開催会場では本人出演イベントを予定しているほか、マグカップやランダムポーチといった同展オリジナルのオフィシャルグッズも販売するので見逃さず。

銀座三越での会期は5月9日(月)まで。その後、静岡伊勢丹で7月20日(水)〜8月1日(月)に行い、埼玉の浦和伊勢丹、新潟伊勢丹、札幌三越、広島三越、ジェイアール名古屋タカシマヤ、福岡三越、阪急うめだ本店などを巡る。詳細なスケジュールは公式ウェブサイトで確認してほしい。ジミー大西の30年の軌跡と新たな挑戦を、ぜひ観に行ってみよう。

『POP OUT』の詳細情報はこちら

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