Immersive Museum TOKYO 2023
Photo: Runa Akahoshi

圧巻の光景、ポスト印象派の画家の世界に没入する「イマーシブミュージアム」が開幕

アンバサダーは日向坂46の影山優佳、「AI ゴッホ」や作品モチーフのカフェも併設

編集:
Genya Aoki
テキスト:
Runa Akahoshi
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2023年7月7日(金)~10月29日(日)、日本橋の「日本橋三井ホール」で没入体験型ミュージアム「Immersive Museum TOKYO 2023 “ポスト印象派” POST-IMPRESSIONISM」が開催。同展は、広大な屋内空間の壁面と床面全てを埋め尽くす没入映像と特別な音響体験を提供する新感覚のアートエキシビションで、2022年の日本開催第1弾では、約20万人以上の来場者を動員し、大盛況のうちに幕をおろした。

Immersive Museum TOKYO 2023
Photo: Runa Akahoshi『Immersive Museum TOKYO 2023』影山優佳

7月6日には記者発表会が行われ、アンバサダーを務める日向坂46の影山優佳が登壇。実際にミュージアムやコンテンツも体験した。展示エリアへ足を踏み入れると、広々とした空間が広がっており、床と壁全体に映像が映し出されている。圧巻の光景だ。

Immersive Museum TOKYO 2023
Photo: Runa Akahoshi『Immersive Museum TOKYO 2023』
Immersive Museum TOKYO 2023
Photo: Runa Akahoshi『Immersive Museum TOKYO 2023』

作品映像はシーン1〜10で構成。1886年にパリで行われた最後の印象派展「第8回印象派」に出品された絵画の原寸大展示や、アルルで共同生活を送っていたゴッホとゴーガン、点描画の第一人者であるスーラと、それを受け継いだシニャックの作品やセザンヌ、ピサロなど、ポスト印象派の著名で個性的な作品が勢揃いしている。

Immersive Museum TOKYO 2023
Photo: Runa Akahoshi『Immersive Museum TOKYO 2023』

シーン9「ゴッホ、感情の絵画」では、印象派の影響やゴーガンとの交流をへてたどり着いた、激しくも切ないゴッホのさまざまな感情があふれている。初めて星空を描いた作品とされている「夜のカフェテラス」では、キャンバスに描かれた大粒の星がきらめきながらゆっくりと壁に流れ、パリの落ち着いた夜の雰囲気が伝わる。

Immersive Museum TOKYO 2023
Photo: Runa Akahoshi『Immersive Museum TOKYO 2023』

名作「星月夜」では、ゴッホならではの力強いタッチの筆跡が、渦を巻きながらうごめく。吸い込まれそうに美しいが、おどろおどろしくも感じる。同作品は精神病棟から見た景色だといわれており、ゴッホはこの作品を描いた翌年に自ら命を絶った。

Immersive Museum TOKYO 2023
Photo: Runa Akahoshi『Immersive Museum TOKYO 2023』AIゴッホを体験した影山

体験型コンテンツとして「もし現代にゴッホが生きていたら」をイメージした「AIゴッホ」のブースが登場。ブースに入り椅子に座ると、ゴッホが鼻歌を歌いながら筆をすすめ、肖像画を描いてくれる。1人500円(以下全て税込み)で体験でき、デジタルデータでもらうことができる。世界に一つだけの作品を手に入れよう。

Immersive Museum TOKYO 2023
Photo: Runa Akahoshi『Immersive Museum TOKYO 2023』左「クリームソーダ」、右「ゴッホのヒマワリスムージー」

そのほか、作品モチーフのカフェメニューやグッズも見逃せない。「ゴッホのひまわりスムージー」(900円)は、爽やかなヨーグルトと甘酸っぱいマンゴーがよく合う一品。上に乗っているヒマワリに見立てたパイナップルがポイントだ。「クリームソーダ」(1,000円)は黄、青、赤色の3種があり、青は「星月夜」をモチーフにしている。

Immersive Museum TOKYO 2023
Photo: Runa Akahoshi『Immersive Museum TOKYO 2023』グッズ

グッズには、スーラが愛した12色のクッキーやキャンディ、作品がデザインされたタンブラーなどがラインアップ。ヒマワリの生花や花束の販売もされており、展示エリアで花を持ちながら撮影もできる。アンバサダーの影山は、「昨年度よりも盛りだくさんの内容になっています。どんな人も魅力的な絵画に出合えると思います」とコメント。影山が担当した音声ガイドとともに、作品を鑑賞するのもおすすめだ。

Immersive Museum TOKYO 2023
Photo: Runa Akahoshi『Immersive Museum TOKYO 2023』

ゴッホやゴーガン、セザンヌなど、ポスト印象派の作品を見るだけではなく、体感し没入できる同展。画家たちが目にし、感じた世界を体験しよう。

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