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現代アート好きなら訪れたい、アートカフェが目黒不動前にオープン

気鋭の若手アーティストを扱うLEESAYAが新スペースBackyardを増設

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
Backyard
Photo: Kisa Toyoshima
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2024年3月15日、現代アート好きなら押さえておきたい新スポットが、目黒区不動前にオープンした。同じく不動前のエリアで、若手の気鋭作家を中心に扱うアートギャラリー「LEESAYA(リーサヤ)」が運営するカフェ兼イベントスペース「Backyard(バックヤード)」だ。

Backyard
Photo: Kisa Toyoshima

2019年に同地で活動をスタートしたLEESAYAは、主に1980年代から90年代にかけて生まれたアーティストを取り扱っており、勢いの乗った新進気鋭の作家を知ることのできる場所となっている。「アートフェア東京」をはじめとした国内外のさまざまなアートフェアにも出展し、作家とともに着実に成長しているギャラリーとして注目を浴びている。

Backyard
Photo: Kisa Toyoshima

今回、LEESAYAから徒歩数分の場所に新しく増設されたBackyardは、コーヒーやビールなどを提供するカフェとして通常時は運営される。一面ブルーの壁面や、目地にオレンジ色を配した白タイルのカウンターなど、目を引く内装でありながらも、昔懐かしい雰囲気の残る不動前というエリアに溶け込むヴェニューとなりそうだ。

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Photo: Kisa Toyoshima
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Photo: Kisa Toyoshimaビールは山梨県北杜市の万珍醸造のものを仕入れている

店内には、LEESAYAで取り扱いのあるアート作品が飾られており、いずれも実際に購入することが可能だ。「大阪市立自然史博物館」での異例の作品展示も話題となり、2023年の「VOCA展」にも選出された田中秀介の絵画や、さまざまな議論を巻き起こした2019年の「あいちトリエンナーレ」で、単なる作品ボイコットととも異なる軽やかな態度で状況に一石を投じた毒山凡太朗(どくやま・ぼんたろう)の立体作品などが、オープン時には飾られていた。

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Photo: Kisa Toyoshima毒山凡太朗「花見酒ー菊に盃ー」

アート作品の購入というと、富裕層にのみ許された行為のように感じられるかもしれないが、LEESAYAでは、扱う作家が若手であることもあり、頑張れば手の届く値段であることも大きな魅力の一つだ。アートのイメージがあるとは言いづらい不動前エリアだが、近隣に住む人がLEESAYAを通して初めて作品を買うという体験をしたこともあるそうだ。すでに何百万という価格が付いている作家ではないからこそ、自分が作品を持つアーティストの今後の活躍がより楽しみになるという喜びもある。

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Photo: Kisa Toyoshima店内奥の個室スペースに飾られる宮田雪乃「机上の月 桃」
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Photo: Kisa Toyoshima

営業時間は10〜15時(土曜は9〜17時、日曜・祝日は10〜17時/定休日は月・火曜)だが、ギャラリースペースLEESAYAに関連したイベント開催などによって変更となる可能性もある。カフェメニューにも、展示と連動したスイーツなどがあるので、アート鑑賞とともに楽しんでほしい。店内の作品に興味を持ったら、恥ずかしがらずにスタッフに話しかけてみることをおすすめする。

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