泊まれる演劇

真夜中のホテルが舞台、泊まれる演劇の新作が11月に上演決定

スマホや時計は没収? 宿泊客も物語の一員に

テキスト:
Hanako Suga
広告

ホテルに宿泊しながら参加型の演劇を楽しめるエンターテインメント泊まれる演劇。京都と大阪にあるホテル シーが企画しており、建物全体を舞台に宿泊客自身が物語の登場人物としてストーリーに入り込んでいくという、ユニークな体験を提供している。ここ最近はコロナ禍の影響を受けながらもZoomを使ったオンライン上演を行うなど、自宅からも体感できるコンテンツを提供してきた。

毎回チケットが即完売するという演劇の新作が、2021年11月に上演されることが決定。『藍色飯店』というタイトルの本公演は、大阪のホテル シーを「廃業したにもかかわらずたたずみ続けている老舗ホテル」に見立て、繰り広げられる少し不思議な物語だ。

泊まれる演劇

物語は宿泊客がホテルにチェックインした瞬間からスタート。決められた開演、閉演時間は定められおらず、チェックイン時にはスマートフォンや時計を預けなければならない。白昼のようでもあり、真夜中のような館内に足を踏み入れると、宿泊客は徐々に時間の感覚を失い、長い夜の世界をゆっくりとさまようことになる。 

 
泊まれる演劇

ホテルの中を散策していると、登場人物に話しかけられたり部屋に招かれたりするので、いつの間にか物語の一員になったような不思議な感覚になっていくはずだ。複数の客室やフロアでストーリーが同時進行するため、人によって出会うシーンや提供される体験が変わる、というのも面白い。

 
泊まれる演劇

時を忘れたホテルの散策が終わったら、バーラウンジや客室でカクテルを飲みながら参加者同士で「答え合わせ」をしてみてほしい。それぞれが体験したシーンについて話をすることで、次第に物語の全貌が明らかになってくるはずだ。

泊まれる演劇『藍色飯店』は、2021年11月11日(木)〜30日(火)、ホテル シー 大阪で上演。2人1室の場合、1人当たり1万9,000円から、22歳以下は1万6,000円から宿泊できる。チケットの抽選販売は、9月3日 (金)20時〜9月12日(日)23時59分。気になった人は今すぐに購入へ進もう。なお、宿泊日によって料金が変動するので、詳細はチケット購入ページを確認してほしい。

『泊まれる演劇』の公式ウェブサイトはこちら 

関連記事

役者との生々しい距離感、泊まれる演劇が12月に開催

参加者全員がスタッフ、無人島での映画祭がメンバーを募集

2022年夏、ニューヨークにブロードウェイのミュージアムが誕生

体験ミュージアム「約束のネバーランド」を楽しむ5のこと

ダンスカンパニーDAZZLEが魅了する期間限定のシアターを紹介

 最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

最新ニュース

    広告