アオイヤマダ
Photo: Keisuke Tanigawa | アオイヤマダ
Photo: Keisuke Tanigawa

最終形態はナス? アオイヤマダが語る理想のウェルビーイング

「Time Out Japan Magazine 5号」の表紙を飾る、今最も注目されるパフォーミングアーティスト

Genya Aoki
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音楽フェスティバルのステージ、Netflixシリーズのオリジナルドラマ『First Love 初恋』、ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)が監督した映画『PERFECT DAYS』、2025年3月に発売された作品集『EBIZAZEN』――ここ数年、どこかで必ずアオイヤマダの表現力に心をつかまれてきたはずだ。

長野県松本市出身、いくつもの顔を持つ彼女は、どうやって自らのバランスを保っているのだろう。彼女のウェルネスの秘訣(ひけつ)と、根本に流れる野菜や草木への憧れについて尋ねた。

― 一日はどんなふうに始まりますか?

アオイヤマダ(以下省略):欠かせない習慣が2つあって、一つはランニングです。だいたい近所の公園で走っています。もう一つはお弁当づくりですね。走ることは、私にとってすごく心が落ち着くし、エネルギーが湧いてくるもの。自分の体の輪郭をちゃんと認識して、「今、ここで息をして熱くなっている」など、自分の体に意識が向くんです。

走っているときは「もうやめたい、しんどい」って思うのですが、止めずに、あと少しだけ進んでみる。そうすると、木や草みたいに、少しずつ自分が成長している気がして、うれしいですね。

―「生きている」と一番感じるのはどんな瞬間ですか?

太陽の暖かさを感じたり、風の音や鳥の声が聞こえたりするとき。悩みごとがあると周りの世界がシャットアウトされてしまうけれど、コンディションが良いときは全部受け取れるんです。

昔からずっと、木や花になりたいと思っていて。野菜でもいい。どんな自然の流れにも揺らいで、折れずに成長したいですね。この前、家の畑でズッキーニとナスを収穫して、それを食べた時に「私もこの子たちみたいになりたい」と思いました。

だって、あんなに小さかった苗が、とても大きく立派に育って、今度は私の栄養になってくれる。野菜って生命力が本当に強いし、私もそうなりたいと憧れています。

―今年も「アオイツキ」(高村月さんとのパフォーマンスユニット)として、長野県松本市で開催される「りんご音楽祭」に出演されますね。どんなステージになりそうですか?

会場が、私が生まれ育った家、今も祖母が住んでいる家のすぐ近くなんです。観てくれる一人一人が、自分の物語、自分がどこから来たのかという物語を、かけがえのないものだと感じられるようなパフォーマンスができたらと思っています。

アオイヤマダ
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