欲しいものしかない。蔦屋家電に行ってきた

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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Originally posted May 2 2015

二子玉川ライズがオープンするなど、再開発目覚ましい二子玉川エリアに、蔦屋書店のCulture Convenience Clubが仕掛ける「世界に類を見ない生活提案型の家電店」がオープン。2015年5月3日(日)にグランドオープンを迎えるこの蔦屋家電は、代官山 蔦屋書店以上の面積を誇る2フロアの売り場を有し、家電、雑誌、書籍などを販売。人文、衣、食、住、デザイン、旅行の6ジャンルで、9つのテナントを展開する。

コンセプトは「万博」、「アート&テクノロジー」、「居心地」。優れた製品がメーカーの垣根を越えて並び、様々なライフスタイルを提案する同店は、既存の家電量販店でのショッピングに慣れ親しんできた我々の目の鱗を、綺麗さっぱりと落としてくれる。

 

ゲートをくぐりエントランスに立つと、まずどこに足を向けるべきか戸惑うだろう。見回した視界に入ってくる情報量が非常に多いのだ。だが、広いフロアと膨大な商品数にも関わらず、不思議とスムーズに、導かれるようにまわれるのが、同店の特筆すべき点である。特に目当ての商品がないのであれば、とりあえず目に入った一角からふらついてみるといいだろう。あくまでブック&カフェの延長線上にこだわった作りは、むしろそうした楽しみ方こそがベストかもしれない。

 それでは早速、売り場を見て回ろう。1階は、最新のApple製品やパソコンにはじまり、4Kテレビや日本では珍しいカーブテレビなどがある映像コーナー、国内外のブランドが揃うオーディオ売り場、「風景」「人物」「料理」などシチュエーションで選べるカメラ売り場など、活動的な生活のための製品が並ぶ。テーマは「設計家、クリエイターのためのオフィス」だ。

エントランス入ってすぐ左手の、Apple Authorized Reseller。最新ガジェットが並ぶ

MicrosoftのSurfaceが体感できる

Astell&KernのiRIVER。通常の家電量販店ではあまり見かけない高音質音楽プレーヤーも多く並ぶ

カメラエリアでは、スウェーデンのハッセルブラッド社のラインナップを国内最大規模で展開。日本で5台しかないという『レトロキット』は見物だ。アポロ計画で月面の重要な写真を収め続けてきたヴィンテージモデルにデジタルパックを融合させている

蔦屋家電のフロアでは、製品は機種やブランドごとに分けられて並ぶことはない。まずユーザーの用途ありきで製品をセレクトし、セクションを配置し、陳列する、というのが基本のスタイルだ。通常ありがちな、各製品の説明書きやPOPなどが無いのは、各セクションに必ず1人以上のコンシェルジュがいるため。訓練されたコンシェルジュばかりなので、どんどん相談しよう。

1階のテナントには、日本初上陸の電動アシスト自転車『BESVPS-1』を扱うサイクルショップのモトベロも入っている

「人文、衣、食、住のフロア」である2階は、ファッション、美容、健康、建築、住まい、グリーン、遊び、絵本など、「家」に結びつく製品が並ぶ。掃除機や洗濯機、冷蔵庫など、生活に密接な製品は、高機能、高性能であることはもちろん、実際に使ってみて使いやすかったものを厳選して並べている。この日、掃除機売り場に立っていたコンシェルジュは元々家事代行業に従事していた女性で、あらゆる掃除機を試してきた彼女の意見が、売り場には大きく反映されているという。

パンや米、コーヒーなどは実際に調理したものを試食、試飲でき、ジューサーの実演や、酸素カプセルや体験できるマッサージチェアを備えた健康コーナーなど、体験型の売り場も多い。

2階のテナントには、ボタニカルショップのSOLSO HOMEやファニチャーブランドの『arflex』、そしてデンマーク発のオーディオビジュアルブランド『BANG&OLUFSEN』が入っている。

洗練されたデザインと最新技術の融合で注目を集めている『BANG&OLUFSEN』は、今回、国内では最大規模の店舗をオープン。店内では同社製品の現行ラインナップを揃え、その音と映像の魅力を実際に体験してもらいながら、顧客のライフスタイルにマッチしたセットを提案する。「”物”の枠を超え、”過ごし方”という無形のスタイルを提案する」という同社のモットーは、蔦屋家電のコンセプトともシンクロするところだ。

壁埋め込み式のスピーカーとウーハー

駆け足となってしまったが、これで一通りのフロアを回ったことになる。実際には丸一日あってもすべて回れるか分からないくらいの製品が並んでいるので、あとは自身の目で見て触って、体験してほしい。たかが家電店とあなどるなかれ、テーマパーク以上に刺激的な体験が得られるだろう。


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