上海ファッションウィーク2018で見かけたストリートスタイル12選

テキスト:
Hiroyuki Sumi
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ニューヨーク、ロンドン、パリのように、中国最大の都市 上海はここ数年ファッションブームに湧いている。高層ビルの建築ラッシュと同じぐらいのスピードで、次々と若いデザイナーが輩出されているのだ。

10月11日、上海ファッションウィークが始まった。上海のファッション界におけるこの一大イベントが、ストリートにどんな影響を与えているのかを確認するため、タイムアウトは新天地エリアに向かった。クールな人たちを見つけ撮影してきたので、ぜひコーディネートの参考にしてみてほしい。

ミリタリージャケットで全身を黒に固めたスタイルからは、テレビドキュメンタリーシリーズの『アメリカン ウェスト(The American West)』のような雰囲気がどこか感じられる。だが、上海生まれの美容ブロガーのヴィンセントは、「自分がいいと感じるものを着ているだけ」と語る。「アーティスティックな感じのファッションが好きで、普段は新天地やK11 アートモールの辺りで買い物をしています。雰囲気が自分のスタイルに合っているんですよね。ラッフルズスクエアでも、結構いいアイテムが見つかりますよ」。 

ジンメイは、メインテントの後ろで友人を待っていた。彼はストリートスタイルと大手ブランドファッションをミックスさせるのが好きという。「素晴らしい調和が生まれるんだ」と、彼は言う。「上海には、DOEという素晴らしいセレクトショップがあるので、そこでたくさん買っています。ショップのオーナー兼創業者は、昔はバイヤーで、ファッション雑誌の編集者もしていたから、国内外の良いアイテムが揃っているんだ」。

「ファッションは痛みを伴う」などという言葉は、スーリー・ランゲには無縁だ。英語教師のこの女性は、着心地が良くないものは着ないからだ。「着ていて楽というのは、私にとって絶対的なものよ。私は流行の先端を行っているわけではないけど、アフリカのプリントや衣服からインスピレーションを受けたファッションが多いわ。私のお気に入りのブランドはSowertoNtozinhleの2つ。どちらも南アフリカのブランドよ」。 

オレンジ色に包まれたこのファッショニスタは、ストライプのパジャマのような服を着た取り巻きたちを連れて、近くのテントに素早く入って行った。上の写真は、その直前に撮ったスナップ写真だ。

この男性にも質問する時間はなかったが、このクラッチバッグを抱えて地下鉄に乗るのは大変だったかもしれない。ハイウエストのパンツとドロップショルダーのTシャツが、とても良く合っていた。

リアン・ジーは、メインテントの外でファッションウィークのライブ動画を撮影していた。だが、彼のスタイルは、スピーク・ロウ(上海のバー)にいる方がマッチしそうだ。「主に日本のファッションの影響を受けています。買い物の場所は特に決めていませんが、主にナンジンロードか新天地、ファイハイで探しますね」。

アーニー、ヤーイン、そして自称「Goodgirl」のリー・ダダンはブティックが大好きだ。「私たちのお気に入りはDongliangというセレクトショップ。デザイナーブランドの商品がたくさん揃っているからです」。

メンギャのゆったりした袖とカジュアルな裾のラインは、最近の上海のトレンドだ。「お気に入りのブランドは、上海のデザイナー、ヤン・ホワンの『I LOVE PRETTY』です」。

今、ポンチョが流行っているのかは分からないが、ファッションブロガーのムーにとっては、ぜひ取り入れておきたいアイテムらしい。キーリングのバッグは、個人デザイナーのZhiguiのアイテムだそう。

だが細かいことにはこだわらないという人もいた。「私の今日の気分は紫!」。

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