ローカルレジェンド#6 永野章一郎

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Time Out Tokyo Editors
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タイムアウト東京マガジンにて連載中のローカルレジェンド。この連載では、新宿の伝説の新聞配達員「新宿タイガー」や、方南町のヒーロー「ベビーカーおろすんジャー」など東京の街にいるレジェンドたちを紹介している。 今回は、700年以上の歴史があり、3日間で180万人以上が訪れる浅草の『三社祭』の促進に力を入れる永野章一郎に話を聞いた。

現在85歳の永野は、1930年代に初めて『三社祭』に参加し、これまで神輿を担いで過ごしてきた。時代とともに変わっていく祭りについて「昔は特に決まったルールはなく、神輿に乗ったり、見物人は参加者に混じるなど、激しいものでした。しかし、近年では参加者が増えてきたことによって、事態が手に負えなくなってしまいました。ふんどしを締めて刺青を露わにし、騒ぎ立てる人さえいます。なので、許容事項を警察により厳しく定められ、参加するには必ず指定の半纏(はんてん)を着なければいけなくなりました」と語る。

『三社祭』を訪れればたくさんの人々に圧倒されてしまうだろう。客にとって充分な観覧スペースがなく、担ぎ手に近づき過ぎればアザができるか、大きな怪我をする可能性もあるからだ。初めて訪れる観光客へのアドバイスを尋ねると、「私たちのウェブサイトを見てもらえば、GPSのリアルタイム追跡情報が閲覧でき、神輿の正確な場所が分かります。これを利用すれば、混雑から抜け出す少しの助けになるかもしれません」と教えてくれた。

三社祭2016』の詳細はこちら

タイムアウト東京マガジンNo.6より

 

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