リピーター続出、日本初のロティ専門店が神楽坂にオープン

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Shiori Kotaki
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ロティという食べ物を知っているだろうか。ロティとは、タイやマレーシア、シンガポールなどで親しまれている油で揚げたクレープのような食べ物で、バナナや練乳などと食べるスイーツ系のものや、カレーと一緒に食べる食事系のものなど種類は様々だが、現地では屋台などでも販売されている人気メニューだ。日本ではまだあまり馴染みのない食べ物だが、インドやタイなどを旅したことがある人であればロティという言葉を耳にしたことがある人もきっと多いだろう。もしくは、現地で食べたロティに魅了され、この味を恋しく思っている人もいるかもしれない。そんなロティを気軽に楽しめるロティ専門店 gootara cafe(グータラカフェ)が2016年3月6日、神楽坂に登場した。

13年前、1人旅でタイを訪ねた際に出会ったロティに魅せられ、滞在期間中は毎日のようにロティを食べていたという1人の女性によって営まれている同店。そのため、パンのような食べ物としてインドやパキスタン、アフリカ諸国などで食べられているロティではなく、冒頭でも説明したようなタイモチーフのロティが提供されている。しかし、パーム油で揚げ、マーガリンをたっぷり塗った現地のジャンキーなものではなく、使用する食材に気を使い、ナチュラルなメニューとして提供するのがグータラ流だ。

生地を揚げる油にココナッツオイルを用いているほか、白砂糖の代わりとしてキビ砂糖を使用。さらには、あんこやドライカレー、ミートソースまでもが自家製という強いこだわりぶりを見せている。なかでも注目なのが、自家製あんこ、きな粉、抹茶、黒蜜、バニラアイスをトッピングした『神楽坂roti』(650円)。キビ砂糖で作られている自家製あんこは、さっぱりとした甘さでほっと一息つける優しい味わい。もともとあんこ自体に馴染みがあるせいか、日本人にとって親しみやすいロティとなっている。和風のカフェや団子屋などが多い神楽坂という立地から、この和風ロティを作ろうと決めたという店主。もちろんタイでは提供されていない、この場所でのみ味わうことのできるオリジナルロティだ。

『神楽坂roti』

また、軽い食事として楽しみたければ、タイで唯一の食事系ロティとして食べられている『ロティマタバ』(600円)をチョイスするのが良い。自家製のドライカレーは、しっかりと野菜の食感を感じることができて食べ応え十分だ。ドライカレーとともに生地に包まれている半熟卵が良い働きをしており、決して辛過ぎず、まろやかな味わいとなっている。生地を揚げる際にココナッツオイルを使用しているからか不思議と食後に重たさや油っぽさは残らず、空腹時であれば、食事系ロティとスイーツ系ロティの2枚を欲張って注文したとしても後悔はせずに済みそうだ。

『ロティマタバ』

チーズが伸びるアツアツのうちに食べるのがおすすめ

ロティに魅了されてから13年間、なぜ日本にロティの専門店ができないのかと不思議に思っていたという同店店主。オープンから約1ヶ月という期間ですでに多くのリピーターも付いており、gootara cafe、そしてロティは今、大きな注目を集めている。平日のランチ時には数量限定でカレーも提供しているのだが、カレーとセットになっている玄米をロティに替えてダブルロティにする人や、プレーンロティを自宅に持ち帰って自分なりのロティを楽しんでいる人など、どうやらgootara cafeをきっかけとして、ロティという食べ物にどっぷりとハマってしまったという人も多いようだ。まだロティを食べたことがないという人はもちろんだが、現地のジャンキーなものとはまた違ったヘルシーな味わいとなっているので、すでにロティを食べたことがあるという人も必見の店。ぜひ一度足を運んで、タイ人夫妻から教わったという本格的なロティに、ナチュラル要素を加えたグータラ流のロティを楽しんでみてほしい。

gootara cafeの詳しい情報はこちら

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