THE NEATBEATS、THE PRIVATES、ザ50回転ズ出演のロックンロール映画がサポーターを募集中

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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Originally posted July 6 2015

マルチメディアプロデューサー、ライター、レコードコレクターでラジオDJのマイク・ロジャースがプロデュースする映画『Japanese Rock & Roll Ghost Story』は、THE NEATBEATS、THE PRIVATES、ザ50回転ズが役者として出演するロックンロールムービー。物語りの大筋は、「永遠の名声を夢見る売れないミュージシャンが『パーフェクト・ソング』=完璧なロックンロールを作曲しようと苦悩していた。ある晩、亡霊が彼の前に現れて『パーフェクト・ソング』を作る手助けをしようと約束するが……」という、クラシカルなロックンロールストーリーにのっとったもの。しかし、なぜ今、「ロックンロール」なのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイク・ロジャースは2014年に大病を患い、生死の境を彷徨いながら「自分は常に映画を作りたかったんだ」と悟り、制作に動き出したという。日本では、「ロック」と「ロックンロール」は似て非なる意味を持ち、使い分けられている。「ロック」が音楽的な特徴やあり方を広く指すものだとすれば、「ロックンロール」が指すものは伝統芸の標語のようなものかもしれない。「ロックンロール!」と叫ぶには、なにかしらの覚悟や背負うものが必要とされる。時として時代や社会に対する個人の関係を示す「ロック」の意味は変化し更新されるが、「ロックンロール」はいつも古くさい。しかし、2000年以降も毛皮のマリーズやOKAMOTO’S、THE BAWDIESが登場するなど、その時代錯誤風の美学を持った「ロックンロール」の新たな担い手は不思議と絶えず生まれている。ロックンローラーはもう、アメリカかぶれの滑稽な人種として扱われていないし、その重要さを皆が感じ始めている。

日本のロックンロールを牽引してきたTHE NEATBEATS、THE PRIVATESや、2000年代に登場してロックンロールショックを巻き起こしたザ50回転ズ。彼らが出演するロックンロールムービーが一体どんなものになるのか、予想もできないが、馬鹿正直なスピリットだけが土台となっている作品に、なにかを期待してしまうのも事実だ。同作は現在、クラウドファンディングで制作費用を支援してくれるサポーターを募集中。THE NEATBEATSのMr.PANが劇中で使用したギターが貰えるなど、支援金額によって様々な特典が用意されている。

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