1600万いいね!を集めるTokyo Otaku Modeとは

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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Originally posted November 28 2014

2014年11月27日(木)タイムアウト東京の主宰するトークイベント『世界目線で考える。クールジャパン編』の第2回が開催された。今回のゲストは『Tokyo Otaku Mode』CEOの亀井智英。『Tokyo Otaku Mode』は、日本のオタク文化を海外に発信し、フェイスブックページに1600万いいね!を集めるクールジャパンの代表的メディア、ECプラットフォームとして成長を続けている企業である。今回は同社の生い立ちから今後の展開などが語られた。


創業者の亀井は、日本のコンテンツを海外に売り出そうという目的でアニメや漫画の情報発信をサラリーマン時代から仕事の合間にスタート。当初はコストをかけられないという理由でフェイスブックのみで展開し、英語で日本のアニメやマンガなどの関連情報を投稿していた。3、4ヶ月経つと徐々に注目が集まり、2012年4月『Tokyo Otaku Mode Inc.』を米国デラウェア州にて創業し本格始動。現在では世界中から1600万いいね!を集めるほどのメディアにまで成長している。また、Eコマースのジャンルでのいいね!数を見ると『Tokyo Otaku Mode』は世界3番目となり、ブランドとしては53番目になるという。『Tokyo Otaku Mode』が凄いというよりも、日本のコンテンツが世界から注目されていることを感じたと亀井は語っていた。


いいね!をどのように増やすかについて、亀井は様々な試行錯誤を経験してきたようだ。サラリーマン時代には、1日3回英語で投稿を行い、飛行機に乗っている間以外は365日ずっとフェイスブックを使用し、海外の時間に合わせて投稿したり、有名なページに書き込み、タグ付け、アプリの作成など、地道にやれることを試したという努力あってのものだ。
また、『Tokyo Otaku Mode』では、正規品のみを取り扱う、国外に向けた通信販売を行っているのだが、販売するキャラクターの著作権をクリアするために直接、版元やメーカーに足を運び許可を得ている。違法商品に溢れていた市場に正規品を送りだし、日本のオタク文化やサブカルチャーコンテンツを日本人が国外に向けて発信しているということはまだ少ないのでこれからの展開に注目すべき企業のひとつである。


次回の『世界目線で考える。クールジャパン編 #3』のゲストは、内閣官房主催「クールジャパンムーブメント推進会議」コンセプトディレクターとして、クールジャパンミッション宣言「世界の課題をクリエイティブに解決する日本」の策定に貢献した太刀川英輔と、「古典技法とテクノロジー」や「伝統美と現代的感覚」を織り交ぜ、一貫して目には見えない抽象概念を表現するアーティスト川上シュン。 この2人による貴重なトークショーにぜひ参加してほしい。

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