手紙社が手がける料理店、菜花。季節野菜を使った理想的な食事を提供

テキスト:
Shiori Kotaki
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一汁三菜が和食の基本と言われているが、普段からバランスの良い食事を摂れているだろうか。ジャンクフードが続いてしまう人や、和食自体をあまり食べない人も多いかもしれない。しかし、何をするにも基本となるのは食事。毎日でなくとも、定期的に健康的な食事を楽しみたいものだ。野菜を中心とした料理を提供するカフェなど、健康面を意識した店もいろいろとあるが、我々の救世主となる店がまたひとつ西調布に誕生した。2017年7月5日にオープンした料理店、菜花だ。 

同店は、イベントや食事を通して、物作りの面白さや丁寧な暮らしを提案している手紙社が展開する4店舗目の飲食店。ナポリタンやクロックムッシュのプレートなど、洋食をメインに提供するほかの店舗と違い、ここでは箸(はし)を使って食べる『菜花定食』を味わうことができる。可愛らしい豆皿には季節の食材を使った料理が盛られ、メインのおかず以外に8種類の副菜が楽しめるのも嬉しいところだ。

『菜花定食(肉豆腐)』。主菜はその時期に用意された3品の中から選ぶことができる

料理は、フードコーディネーターのwatoが監修。「色々な味を一度に楽しめること」「目でも楽しめて、心身が満たされるメニューにすること」の2点を意識してメニューを考えたそうだ。季節の野菜は、副菜だけでなく主菜にも取り入れられている。例えば、写真の肉豆腐。夏はトマトやオクラ、ミョウガがトッピングされていたが、これからは、ナスやキノコなど、秋の食材に変えていくとのこと。今のところ、ハンバーグ、味噌漬け魚のフライ、肉豆腐という主菜の3品を大きく変えることはないそうで、トッピングする野菜などで季節感を出していく。これだけの品数があると、自然と時間をかけて食事ができそうだ。1人でじっくり味わうのはもちろん、友人との会話を楽しみながらゆったりと食事をするのもまた良いだろう。

店内には食に関する本が置かれており、自由に読むこともできる

もうひとつ、手紙社ファンであれば料理が運ばれてきた際に嬉しい発見があるはずだ。実は、イラストラーターの大森木綿子が同店のナプキンや箸袋、お手拭き、コースターのデザインを手がけているのだ。彼女の優しく温かなイラストが、ひっそりと店に華を添えている。

消耗品としてはもったいない可愛さ

店内にはショップスペースも併設されており、『菜花定食』で使われている豆皿や、全国各地から厳選された調味料、ドリンク、菓子などを購入することができる。可愛らしいパッケージのものが多いので、ギフトとしても喜ばれそうだ。

日光珈琲は、4パック繋げると1枚の絵になる

豆皿は、ほとんどが『東京豆皿市』に出店されていたもの。出店されていた全てが揃っているわけではないが、『東京豆皿市』では一瞬にして売り切れてしまったものも多いので、もしかしたら同店で嬉しい出会いが果たせるかもしれない。ただし、ほとんどが一枚ずつ丁寧に作られてる作品のため、入荷には波があるようだ。店で使われているものが必ずしもあるとは限らないので、豆皿を目当てに足を運ぶ人は注意してほしい。

気に入ったものを見つけたら迷わず手に入れたい

晴れた日には大きな窓から陽が入り、開放的な空間の菜花。2階には服飾雑貨店のソエル(soel)もあるので、食事を楽しんだ後に訪ねてみるのも良いだろう。今後は、ワークショップや作家とのコラボレーションも考えているとのことで、さらなる挑戦に期待したいところだ。同店は、11時から13時、11時30分から13時30分の2つの時間帯に限り菜花の予約ページから予約可能。予約なしでも利用は可能だが、ランチ時は利用客が多いので、確実に入店したいという人は予約をしてから足を運ぶのが良いだろう。

菜花の詳しい情報はこちら

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