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ニューヨークの「ダンス禁止法」がついに廃止へ。人種差別的と批判浴びる

ニューヨークの「ダンス禁止法」がついに廃止へ。人種差別的と批判浴びる
Photograph: Courtesy Bossa Nova Civic Club

「私たちは映画『フットルース』(ダンスもロックミュージックも禁止されたアメリカの田舎町が舞台の作品)に出てくる街に住んでいるのではないか」。ニューヨーク市のキャバレー法(別名 ダンス禁止法)はそんな風に思わせる。キャバレーライセンスなしに「4人以上」が「一般の人が立ち入る可能性がある場所で」踊ることを違法としている同法は、現在、激しい議論を呼んでいる。しかし実際はずっと昔から火種となっていたのだ。

1926年に黒人クラブを閉鎖させる目的で法案が可決されたことに始まり、1990年代にはルドルフ・ジュリアーニ市長(当時)によってクラブ界を取り締まる手段として利用されてきた。現在では、合法な酒場とDIYライブ会場のどちらにとっても悩みの種となっている。現在ニューヨーク市内にある約25000軒のバーとレストランのうち、ライセンスを所持しているのはたった100軒だ。これはおそらく、ライセンス申請の長い審査期間と、無作為の取り締まりが原因だ。

地域のイベントプロモーターで、エレクトロ集団Discwomanの共同設立者のフランキー・ハッチンソン(Frankie Decaiza Hutchinson)にとっては、うんざりな状況だった。彼女は同法がマイノリティーのコミュニティーに偏った影響を与えており、廃止する必要があると証明するため、Dance Liberation Network (ダンス自由化ネットワーク/danceliberationnetwork.com) の設立を支援した。彼女にキャバレー法についての見解を聞いた。

ーニューヨーク市議会議員のラファエル・エスピナル氏が最近、キャバレー法は「古臭く、差別主義的で同性愛嫌悪である」として廃止を求める法案を提出しました。

この法律は有色人種と、有色人種が設立した組織の関係者を、過剰なほどに狙っています。ハーレムのジャズクラブを標的とすることで、黒人の人々の生活を妨害する手段として運用され始めたもので、差別の歴史に深く関係しています。こうした事実は深刻な問題です。アーティストたちがこのような形で不利益を被るのは本当に悲しいことです。

ーキャバレー法は未だにマイノリティのグループに対し偏った影響を与えているのでしょうか。

私たちは最近違反通知を受け取った会場を、独自に調査しました。ほとんどがラティーノやドミニカ人のクラブで、いくつかが黒人が多いクラブでした。白人のクラブは1軒でした。取り締まりは完全に恣意(しい)的です。

ーキャバレー法廃止がニューヨーク市にもたらすメリットは何でしょう。

小規模な事業者にとっては、同法による(検挙の)心配がなくなり、ビクビクしながら過ごす必要はなくなるでしょう。

ーDance Liberation Networkはどのように設立されたのですか。

ボサノヴァ シビック クラブ(Bossa Nova Civic Club/同法違反で出頭させられたブッシュウィックにあるバー)のジョン・バークレー(John Barclay)さんが、私と、私と同じコミュニティー内の数人を呼び集めました。ちょうど大統領就任式があった週の週末だったので、私たちはとても疲弊し、落ち込んでいました。けれど何かをしなければならないと感じ、設立に動いたのです。キャバレー法の廃止案が市議会に提出された今、それぞれが支持する議員に働きかけるよう、みんなに促そうと考えています。

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