障がい者アートコンテスト「SOMPO パラリンアートカップ2017」の開催が決定

テキスト:
Hiroyuki Sumi
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障がい者によるアート作品のコンテスト『SOMPO パラリンアートカップ2017』の開催発表会が2017年6月27日、有楽町の有楽町朝日スクエアで行われた。サッカーとバスケットボールを題材にした絵画や書などの作品を2017年7月1日(土)〜同年9月22日(金)に募集、2段階の審査を経て、12月にグランプリを発表する。

パラリンアートカップは、障がい者の自立支援に取り組む障がい者自立推進機構が2016年、障がい者アート(パラリンアート)の魅力を広く知ってもらおうと、日本プロサッカー選手会と協力して『パラリンアート・サッカーアートコンテスト』として初開催。今年はさらに日本バスケットボール選手会も加わった。作品を賛同企業に貸し出したり、商品化することで、ライセンス料などの利益の50パーセントがアーティストの報酬となる仕組みで、障がい者の経済的自立と職域開発につなげる。審査員は、サッカー元日本代表で日本障がい者サッカー連盟会長の北澤豪や、両競技の選手、お笑い芸人のしずちゃんら。

「まずは知ってもらうことが大事」とパラリンアートカップの意義を強調する北澤豪(右)

開催発表会では、同機構専務理事の法隆寺桃太郎が「たくさんの人に障がい者アートの魅力を知ってもらいたい。今年はより大きなものになると確信している」とあいさつ。健常者の貧困率が16パーセントであるのに比べ、障がい者は56パーセントと高いことに触れ、「社会参加の少なさが貧困につながっている。彼らの最高の表現を見てもらい、社会が変わるきっかけを作りたい」と意気込んだ。昨年に続き審査員を務める北澤は、バスケットボール選手会も新たに加わったことについて「競技団体にとってもいいこと。来年にまた広がるといい。スポーツから(パラリンアートを)広げたい」と話し、しずちゃんも「天才と思うような作品がいっぱいある。有名な画家の絵もいいが、彼らの素晴らしい才能を見てほしい」とアピールした。 

「天才と思うような作品がいっぱいある」とパラリンアートの魅力を語るしずちゃん(右)

応募資格や作品規定などの問い合わせは運営事務局(電話03-5564-7279)まで。

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