インタビュー:蜷川実花

『六本木アートナイト』での蜷川実花の新たな挑戦とは
mikaninagawa
作成者: Kosuke Shimizu |
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インタビュー:清水康介
撮影:谷川慶典

 

夜通し行われる年1回のアートの祭典、『六本木アートナイト』が930日(土)から101日(日)にかけて行われる。メインプログラムアーティストを務めるのが、写真家で映画監督の蜷川実花だ。鮮やかで表情豊か、そしてしばしば「かわいい」とも評される彼女の写真は熱心なファンを集めている。そんな彼女は新たに写真を撮る楽しみを伝えるため、新作インスタレーションの公開を控えており、このフェスティバルで新たな挑戦に臨む。

蜷川が手がけた作品は『六本木アートナイト』でも最注目の作品のひとつだ。蜷川は興奮を隠さずに、「私が選ばれたのは嬉しいです。写真家として大規模なインスタレーションを制作したのは初めての試みですね。制作途中に突然気づいたんですよ。あれ、この作品写真をほとんど使ってないって」と笑みを見せた。

蜷川の作品は、彼女が得意とする「活気に満ちたカラフルな世界」を来場者自身が体験できるというものだ。東京出身の蜷川は亡き父を題材とした淡い色味の写真シリーズを手掛けたこともあるが、一般的には色彩豊かで鮮やかな作品で知られ、自身のトレードマークともなっている。このインスタレーションの来場者は蜷川の写真の中に入りこみ、セット内で彼女の目で見ているものを見ることができる。そうすることで、蜷川の世界観を直に体験することと、蜷川スタイルの写真を撮ってソーシャルメディアで共有する体験とが組み合わさるのだ。Instagram時代の「アートを提示することと鑑賞することの境界の消失」という現象に蜷川は関心を持っているが、このインスタレーションはそれを反映している。

『六本木アートナイト』では、蜷川のインスタレーションは六本木ヒルズアリーナ、東京ミッドタウン、国立新美術館の3ヶ所に配置される。六本木ヒルズアリーナはカラフルなパフォーマンスなどが行われるオープニングショーの舞台にもなる。「今はまだ準備中ですが、とても面白いと思いますよ」と語る蜷川は、パフォーマンスについて語りながら明るい表情を見せた。『六本木アートナイト』の「未来のマツリ」というテーマにふさわしい、常識を超えた個性が集まる祭典を見逃さないでほしい。

しかし蜷川によると、楽しむことだけがテーマではないという。「ここには暗闇もあります。光の端には常に欲望や混乱や騒音があって、それがあってこそ世界は面白くなるのです」と話した。

蜷川がイベント来場者に望むこととは。「インスタレーションの中に入って、写真を撮ってほしいです」。巨大な蜷川の作品の中でせわしなくシャッターを切る群衆というイメージは、迫力あるものに思える。

『六本木アートナイト』の詳細はこちら

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