東急池上線・蓮沼駅近くの静かな住宅街にある、小さな盆栽と自家焙煎(ばいせん)のコーヒー店「しつらいの木 朋」。大きな窓から柔らかな陽光が差し込む店内は、オーナーの生田朋仁・恭子夫妻が「盆栽のために」と探し出した空間だ。
妻が手がけるのは、テーブルの上で楽しめるほどの愛らしい盆栽。小さな鉢の中には、自然の原風景を切り取ったような癒やしの世界が広がる。常時20点以上の盆栽が並べられており、購入もできる。
コーヒーを担当するのは、大森の名喫茶「珈琲亭ルアン」や「豆香房」などで、長年に渡り研さんを積んだ夫。フジローヤル製の直火式焙煎機で丁寧に焼き上げたコーヒーを味わえる。
深煎り豆を専用にブレンドした「アイスコーヒー」(380円、税込み)は、すっきりとした飲み口と奥行きのあるコクが楽しめる一杯。「気軽に通ってほしい」という思いから、良心的な価格で提供している。盆栽を眺めながら口にすると、心の奥まで染み渡っていくような一服の清涼感が感じられる。