れんが造りの建物が目を引く台湾料理店「楽衆軒」。台湾出身の2代目の大将が腕を振るう。白金台で創業し、目黒通りの拡張により現在の建物に移転した。もともとは出前中心の中華料理店だったが、移転に伴って台湾料理のメニューが増えていき、現在の形態になった。
1階にはカウンターとテーブル席、2階にはテーブル席があり、一人でも気軽に足を運べる。この辺りには単身者向けのマンションが多く、仕事帰りに立ち寄る客も多い。デザートが付いた週替わりのランチメニューも人気で、カウンターで昼から機嫌よく一杯飲んでいる常連客もいる。
青森県小川原湖産のシジミを使った「蜆正油漬(シジミの醤油漬)」(1,100円、以下全て税込み)や、マコモダケや黄ニラなど台湾の旬の野菜を使った料理も充実。「大根もち」(825円)や「角煮」(3個660円)も手作業で成形する。
「酢豚」(1,760円)はヒレ肉を使用するのがこだわり。野菜たっぷりで、生ニンニクを使わずに作るジューシーな「焼餃子」(6個660円)を目当てに来店する人も少なくない。自家製のラー油も癖になる。
大将と、娘2人を中心とした家族経営。アットホームな雰囲気の中、こだわりの台湾料理で心と胃袋を満たそう。