昭和の面影漂う梁川(やながわ)通り沿いにある、行列ができる人気のあんかけ焼きそば専門店。あんかけ焼きそばは、小樽のソウルフード。1950年代から市民の間に浸透し、今では100軒以上の店があんかけ焼きそばを提供する。あんが固く、麺をしっかり焼くという共通点はあっても、味付けなどは店それぞれに個性があるので、味比べをするのも楽しい。
「中華食堂 龍鳳(りゅうほう)」は、バラエティに富んだメニューが魅力だ。定番の「あんかけ焼きそば」や「五目あんかけ焼きそば」のほかに、ゴマ味噌ホルモン味の「GBH(グレートブラボーハッピー)焼きそば」、たまり醤油とサンショウの効いた「ブラックサバス焼きそば」、黒コショウ味の「腹黒あんかけ焼きそば」など、ネーミングもユニークな10種以上のあんかけ焼きそばを提供する。
湯気が立ち上る焼きそばは、直径30センチの大皿で登場。ノーマルで麺2玉が出てくるので、ボリューム満点。酢にカラシと味変を楽しみながら味わいたい。食べられそうにないなら、1玉のハーフ、0.5玉もある。小樽市民の腹を満たしてきた逸品に満たされたなら、小樽散策の続きを再開しよう。