1. アティ
    photo: morookamanabu | 店内
  2. アティ
    photo: morookamanabu | 店内
  3. アティ
    photo: morookamanabu | オーナーシェフの松野敦
  4. アティ
    photo: morookamanabu | 前菜の、北海道の殻付きホタテの刺身
  5. アティ
    photo: morookamanabu | メインの蝦夷鹿のモモ肉と、切り干し大根のアチャール
  6. アティ
    photo: morookamanabu | 外観
  7. アティ
    photo: morookamanabu

アティ

  • レストラン
  • 白金
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タイムアウトレビュー

2023年11月にオープンした、白金高輪駅から徒歩3分の場所にワンオペのイノベーティブ多国籍レストラン「アティ(atti)」。シェフとの会話が楽しめるライブ感のあるカウンター、6席あるハイチェアのオープンキッチンのカウンターのほか、大きなテーブルを中央に据えた半個室がある。

オーナーシェフは、赤羽橋のフレンチ赤羽橋のフレンチ「タワシタ(Tower Shita)」でスーシェフ、代官山のビストロ「アタ(Äta)」でシェフを務め、さらに広尾「オード(Ode)」などで研さんを積んだ、松野敦。「ほかの店で出しているような料理も出しません。ここでしか食べられない料理を提供したいと考えています」と語る。作ることができるものはすべて自家製。以前いた店のレシピや料理は出さない。

メニューは昼夜ともにコースのみで、ワインのペアリングも松野自身がセレクトする。ドイツ、スイス、オーストリアのものを使うことが多いが、「国や銘柄にこだわらず、自分がおいしいと思ったものを選んでいる」。この日は、春のコース料理の一部から2皿を撮影した。

前菜は、北海道産の殻付きホタテを刺し身。コンブ塩と、福耳(東北地方の唐辛子)で作ったアチャール(南アジアのピクルス)に、山梨県産のキウイフルーツを発酵させたソースと合わせている。ホタテの卵巣はカラスミにして提供。一皿にさまざまな国、地方の食文化が凝縮した、同店の真骨頂といえる一皿だ。

メインは、猟師から直接仕入れたエゾシカのモモ肉に、切り干し大根を赤タマネギやパクチーなどで和えたアチャールを添える。このアチャールが、松野も大好きだという。野菜は8割程度は無農薬のものを使っており、自身で持つ畑で作ったものも使用している。

サスティナビリティにもこだわり、店にも自宅にもコンポストを置いて、生産者にも還元する仕組みづくりにも取り組んでいる。端材は野菜のだしを取るのに使用するほか、乾燥させて「野菜パウダー」としてパンに混ぜ込むこともある。

独創性の高いコースが楽しめる同店。ワインとの邂逅(かいこう)を含め、おいしい時間に身を委ねたい。

詳細

住所
東京都港区白金2-3-19 白金アネックス 1階
Tokyo
アクセス
東京メトロ南北線『白金高輪』駅(出口1)徒歩2分
営業時間
12時~、18時(もしくは19時)~/バー 21時~
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