堺屋太一記念 東京藝術大学 美術愛住館

  • ミュージアム | アート&デザイン
  • 四谷三丁目
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タイムアウトレビュー

作家で経済学者の堺屋太一の事務所ならびにその妻である画家の池口史子のアトリエとして使用していたスペースを改装した美術館「堺屋太一記念 東京藝術大学 美術愛住館」。コレクションの中核となるのは、日本藝術院賞を受賞した池口史子の初期から近年の作品に至る油彩画の数々。随時、企画展も開催している。

詳細

住所
東京都新宿区愛住町2-5
Tokyo
アクセス
東京メトロ丸の内線『四谷三丁目』駅(出口2) 徒歩3分/都営新宿線『曙橋』駅(出口A1) 徒歩8分
営業時間
11〜17時(入場は閉館の30分前まで)

開催中

夜明けの荒野を走ってー池口史子×碓井ゆい展

1943年生まれの洋画家・池口史子と、1980年生まれの現代美術作家・碓井ゆいの、時代を超えた2人の女性アーティストによる展覧会が開催。会場となるのは、池口とその夫である堺屋太一の住居兼仕事場として使われていた「堺屋太一記念 東京藝術大学 美術愛住館」だ。 池口は、28歳の頃に旅したアメリカ北西部の風景に深く影響を受けて以降、スタイルを一変させ、生命力を秘めた怪しげな花々や幻想的な女性像を描いてきた。一方碓井は、パッチワークや刺しゅうといった手芸の手法を用いて、社会や歴史に見過ごされがちな事象を可視化させる作品を発表している。 同展は、碓井によって作られた、池口と同時代に生きる架空の女性の物語が軸になっている。この女性は池口の展覧会が転機となり、キルト作品の制作を始めたという設定だ。  1階には、架空の女性が1990年代に訪れた池口の個展の様子が再現されており、1990年代に制作された絵画の数々が並ぶ。普段は非公開である3・4階の元居住空間とアトリエでは、女性が制作したキルト作品と、碓井のテキストが展示される。 生まれた時代も表現方法も異なる2人の女性アーティストがコラボレーションする同展。フィクションと現実を巧みに織り交ぜ構成された展示空間の中で、池口と碓井が見つめる「荒野」と、その先に広がる風景を会場で想像してほしい。 ※11〜17時(入場は16時30分まで)/休館日は月〜木曜(祝日の場合は開館)/入場は無料
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