東京最大のオフィス街のど真ん中に、2011年2月にオープンしたクラフトビアマーケットは、オープンした際にちょっとした話題を呼んだ。それは不当な理由によるものではなく、ビールが一律グラス1杯480円、1パイント780円というリーズナブルな価格設定によるものだ。40席を有するこのパブは、他の店に比べてビールの値段が数百円安く設定されており、オープン以来その安さがビールファンを魅了してやまない。
東京で最も安いクラフトビールバーであることには、それなりの理由がある。海外のクラフトビールはあまり取り扱わず、その代わりに『ベアード』や『あくら』、『いわて蔵』、『金しゃち』などをはじめとする日本全国のクラフトビールや、アサヒスーパードライなど約30種類をより揃えている。写真の『スワンレイクビール インペリアルレッドエール(新潟)』は、甘みが強いかしっかりホップが効いていて、飲みごたえがあるのが特徴。全国のブルワリーから選りすぐったビールのラインナップは、入荷状況などにより毎日更新されるので、こまめに足を運びたくなるのも頷ける。フードはタパスのようなものが中心で、パンチのきいた『トマトブルスケッタ』は美味であった。かなりの人気店であるため、金曜の夜に飲みに行くのであれば、予約しておくことをおすすめしたい。
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