9月3日開幕、渋谷の「超福祉展」でしかできない5のこと

テキスト:
Miroku Hina
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健常者も障がい者もLGBTも外国人も、あらゆる「ちがい」が混ざり合った2020年の渋谷を目指して、2014年に始まったプロジェクト「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」が、今年も93日(火)〜9日(月)に渋谷ヒカリエなどで開催され、初日からにぎわいを見せている。多彩なコンテンツの中から、2019年の超福祉展でできる5つのことを紹介しよう。  

1.「展示」で新たな可能性を秘める超福祉なプロダクトを知る。 

「More Than Human」によるアート義肢、医療器具の展示

全部で23ブースが出展する展示エリアでは、最先端のテクノロジーを駆使したプロダクトや福祉の新しい在り方を提案するサービスが紹介されている。実際にプロダクトを触ったり、体験できるブースも多い。

オーカムマイアイ2

『オーカムマイアイ2』は、文字、人、物などをカメラが解析して音声で伝えてくれる視覚障がい者のためのウェアラブルデバイス。メガネに装着し、認識したいテキストの正面でデバイスをタップ、または読みたい部分を指差すことで、認識したテキストを読み上げてくれる。

AI搭載で、腕を目の前にかざすと時間を答えたり、顔認識機能で、知り合いが通ると知らせてくれるなど、便利な上にワクワクしてしまう機能が満載だ。実際に装着できるので、ぜひこの多彩な機能を楽しんでほしい。

バービーファショニスタ

ひときわ目を引いたのは、バービー人形がズラリと並んだ『バービーファッショニスタ』のブースだ。よく見ると、目の色、肌の色、顔や体型、髪型まで、一体一体異なる個性を持っており、美の多様性が表現されている。バービー人形も多様性を表現する時代が来たのだと思わずにはいられない。

日時:9月3日(火)~9日(月)11時00分~20時00分

場所:渋谷ヒカリエ8階 8/COURT・CUBE

 

2.「体験ツアー」で超福祉の日常を体験する。

『クラウドAI×WHILL』走行体験

例えば、クラウドAIと電動車椅子を連携させ、自動走行機能を構築した『クラウドAI×WHILL』の走行体験ができる。走行ルートを事前に通り、2台のカメラで3Dマップを作成。ゴール地点を設定することで、自動走行が可能になる。ゆっくりした速度で進み、ゴール地点に到着すると自動で停止する。

このほかにも『モビリティツアー』や『ボディシェアリングツアー』など、さまざまな体験ツアーや体験型イベントが楽しめる。ツアーは日時が決まっているものが多いので、事前にチェックしてから出かけよう。 

『クラウドAI×WHILL』走行体験

日時:9月6日(金)11時00分~20時00分

場所:渋谷ヒカリエ8階 8/COURT・CUBE

 

3. 誰もが楽しめる新競技「超人スポーツ」に挑戦する。 

テクノロジーとスポーツの融合によって生まれた「超人スポーツ」は、障がい者も健常者も関係なく楽しめる、まったく新しいスポーツとして注目されている。

電動アシスト付き全方向移動型モビリティ『スライドリフト』を使用した車椅子レース、パラ陸上のレースでも使用される車椅子レーサーを未来型にデザインした『サイバーウィル』を使い、VRを装着してAD2100年のTOKYOを走り抜けるエンターテイメント体験(8日のみ)など、全部で4つの超人スポーツを体験できる。

日時:9月7日(土)~8日(日)11時00分~16時00分

場所:渋谷駅13番出口地下広場

 

4.「ヒューマンライブラリー」で相互理解を深める。

2000年にデンマークで始まった『ヒューマンライブラリー』は、「人」を「本」に見立て、その人の物語を読む(聞く・対話する)ことで、相互理解を深めようという取り組み。今回は、障がいを持つ人、難病を抱える人、LGBT当事者などが「本」役として物語を語ってくれる。1冊の「本」を読み終わった後、一体何があなたの心に残っているだろうか。 

日時:9月7日(土)11時00分~16時00分

場所:旧笹塚敬老館

5.「シンポジウム」で超福祉社会の実現を一緒に考える。

昨年開催の様子

会期中は、さまざまなテーマのシンポジウムやワークショップが毎日開催されている。イベントでは、大学教授や企業のエンジニア、NPO団体やメディア関係者、行政担当者など、各分野のスペシャリストが登壇。ダイバーシティ&インクルージョン、最新テクノロジーやプロダクト、まちづくりや都市開発、働き方に至るまで、今注目すべき社会テーマについて語り合い、意見を交わす。全て無料で参加でき、Peatixでの先行予約も受け付けている。

日時:9月3日(火)~9日(月)11時00分~20時00分

場所:渋谷ヒカリエ8階 8/COURT・CUBE 

会期中は、メイン会場となる渋谷ヒカリエやサテライト会場の渋谷キャストのほか、渋谷区内の各所でさまざまな催しが開かれ、ダイバーシティ・渋谷を体現している。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを目前に、「ちがい」を超えた多様性とは何か、「超福祉展」で楽しみながら考えてみよう。

超福祉展2019の詳細はこちら

公式ウェブサイト

テキスト:平川友紀

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