農業・食・アートで自然との共生を体験、クルックフィールズが今秋オープン

クルック
テキスト:平川友紀
2019年10月5日(土)、千葉県木更津市に、農業・食・アートを一度に体験できる自然との共生体験施設、KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)が第1期オープンする。

これは「快適で環境に良い未来に向けた暮らし」をコンセプトに、都内でレストランやカフェ、商業施設の運営などを手がけるKURKKU、「オーガニックなまちづくり」を推進する木更津市、事業とESGへの取り組みの一体化推進を目指す住友林業という、3者の協業としてスタートするもの。

約9万坪の広い場内は「FARM」「EAT」「ART」「PLAY&STAY」「NATURE」「ENERGY」の6つのカテゴリーに分かれており、それぞれに、サステナブル(持続可能)な未来の形を体験できる、魅力あふれるコンテンツが用意されている。ここでは、カテゴリーごとに気になる内容を紹介しよう。

 

1. FARM

オーガニックファームでは、約2万坪の広大な畑で有機農業を展開している。場内のレストランで食べられるほか、野菜の直売や加工品の販売もあり、新鮮で安心安全な食材を手にすることができる。

エディブルガーデンは「食べられる庭」というネーミングの通り、ハーブや野菜、食べられる花(エディブルフラワー)などが美しい庭のように栽培されている。収穫はもちろん、種まきや植え付けなど、さまざまな体験プログラムもあり、食育の一環として参加するのもおすすめだ。

酪農場やチーズ工場、養鶏場も敷地内に。本場イタリアで修業を重ねたフェルミナ(チーズ職人)の竹島英俊が、牛舎に隣接した工房で作るモッツァレラチーズは、本場イタリアと肩を並べるほどの逸品。ダイニングで食べられるほか、竹島氏による説明を受けながら、その日にできたものをその場で食べられるガイドツアーも開催される予定だ。

 

2. EAT

食事は、クルックフィールズで収穫された新鮮な大地の恵みをその場で味わえるダイニングで。敷地内の「シフォン」で提供される、酪農場のミルクや養鶏場の平飼い卵を使ったふわふわのシフォンケーキも楽しみのひとつだ。

ベーカリーでは、自家製天然酵母を使用した、小麦本来の味が楽しめるパンを販売。テイクアウトして広い場内を散策しながら食べるのも良い。シャルキュトリ(肉屋)では、近隣でやむなく駆除されたイノシシや鹿などを有効活用し、ソーセージやベーコンなどの食肉にしている。どれもクルックフィールズとその周辺の動植物を余すところなく活用した食事ばかりだ。

 

3. ART

草間彌生 無限の鏡の間 - 心の中の幻/ Infinity Mirrored Room - Illusion inside the Heart 2018年 ミクスト・メディア H336.4x322.2x322.2cm, シリーズ7点のうちのNo.1

自然の魅力・おいしさを感じた後は、アートで心の滋養をとろう。敷地には草間彌生やカミーロ・アンユ、ファブリス・イベールらの作品が展示されている。2020年には、新たに名和晃平(なわ・こうへい)の作品も公開予定だ。

そのほか、イギリス現代芸術の巨匠、デイビット・ホックニーや、作家やミュージシャンとしても活躍するアリシア・ベイ=ローレルなどの、10数点の作品が展示されたギャラリースペースもある。人と環境がつながるヒントが込められた作品の数々を、自然に囲まれた場所でゆったりと鑑賞しよう。

 

4. PLAY&STAY

クリエイティブパーク

タイニーハウスビレッジ

プレイ&ステイでは、自分のスタイルに合わせて、自然を満喫するさまざまなアクティビティを楽しめる。

料理教室やパーマカルチャー講座、企業研修など、多目的に活用できるフラック棟に加え、見晴らしのよい草原のクリエイティブパークでは、ピクニックや日光浴、ヨガなども開催可能。宿泊可能なタイニーハウスビレッジで、ミニマルなライフスタイルを体験するのも良いだろう。

音楽をはじめとしたイベント用スペースとして最大3000人を収容できるミュージックベースもあり、どれも遊び心と好奇心をかき立てる。

 

5. NATURE

クルックフィールズの象徴として中央に位置する池「マザーボンド」は、この場所に豊かな生態系が息づいている姿を見ることができる場所。房総半島に自生するさまざまな種類の樹木1500本を植樹した「野生の森」に囲まれており、遊歩道を自由に散策できる。

マザーボンドの水が流れる「ビオトープ」のゆるやかな水辺は、子どもたちの遊び場にもぴったりだ。 

 

ビオトープ

 

6. ENERGY

ソーラーファーム

バイオジオフィルター

場内で使われる農業用電力や水、肥料も、周囲の自然環境から賄われ、循環していることにも注目したい。

電力は、2MW(メガワット)の発電量を持つ「ソーラーファーム」で発電し、場内排水は敷地内の自然を生かした水質浄化システム「バイオジオフィルター」と浄化槽を通して浄化され、マザーボンドへと循環していく。

畑で使われる肥料は、酪農場や養鶏場から出たフンを大型プラントで発酵させて堆肥化。生ゴミや雑草もコンポストで堆肥化し、無駄なくサステナブルで、エシカルな取り組みを実践している。いずれの施設も自由に見学することができる。 

これだけ広大な敷地ながら、東京都内からは車で約1時間ほどで着ける。入場料は平日は無料、休日も大人1000円、子ども500円、未就学児無料とリーズナブルだ(一部、有料施設や有料プログラムあり)。

生物多様性、循環型社会という言葉は知っていても、いまいちイメージが湧かないという人も多いだろう。クルックフィールズは、そんな世界を広大な敷地で再現し、大人も子どもも、その豊かさや魅力を楽しみながら体感できてしまう場所だ。

ぜひ訪れて、未来の社会のあり方を肌で感じ、自然のなかで癒されてみてはどうだろう。

KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)の詳細はこちら

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