渋谷パルコで行くべき5つの音楽ヴェニュー

テキスト:
Kunihiro Miki
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11月22日(金)にグランドオープンを控えた新生渋谷パルコ。11月19日にはプレス向けの内覧会が行われ、ついにその全貌が明らかになった。

創業当時から、ファッションだけでなく東京のサブカルチャーを独自のセンスでフックアップしてきた同店だが、今回のリニューアルでも音楽やアート、アニメ、ゲームなど、多岐にわたるカルチャーの最先端を取り上げている。本記事では、新生渋谷パルコにオープンした5つの音楽ヴェニューにフォーカスを当てて、その魅力を紹介する。

1. ウェーブ

かつて六本木に旗艦店の六本木WAVEがあったほか、首都圏を中心に全国展開していたレコードショップ、ウェーブ(WAVE)。渋谷系の流行にも大きく貢献した店としても知られる。2011年7月までに全店舗が閉店し、その姿を見ることができなくなっていた伝説の店が、渋谷パルコで復活する。新しいウェーブは、コンセプトも内装も商品も、予想の斜め上をいく内容だ。

まずは、壁一面に配置されたモジュラーシンセ。その数なんと400機で、全て電源の入る実機だ。販売商品は、12インチレコードサイズにパッケージされたTシャツや、現在のDJツールの要であるUSBメモリー。店外の自動販売機では、アーモンドミルクを使用したオリジナルの缶コーヒーを販売している。

この斬新な展開のコンセプトについて、担当者は「現代に合ったウェーブのやり方、提案の仕方を考えた。ただレコードを並べるのでは普通のレコードショップと同じになってしまう。欧米でヘルシー志向のトレンドになっているアーモンドミルクを缶コーヒーにしたのは、日本で初めてです。この店舗は、これからウェーブがやっていきたいことを表明するためのキオスクみたいなものですね」と語る。音楽を軸にした、ウェーブらしいユニークな展開に期待したい。


2. クアトロラボ

吉祥寺で路面店として営業していたミュージックカフェ&バーのクアトロラボが移転オープン。ハンドメイドの大型スピーカーを含むハイエンドオーディオシステムと、3000枚を超えるレコードコレクションもそのまま同じものを使用する。

平日、休日を問わず、夜間はゲストDJによるプレイが定期的に行われるなど、音楽ファンにはたまらないスポットになりそうだ。


3. ユニオンレコード渋谷

ディスクユニオンによるレコード専門店、ユニオンレコードが新宿に続く2店舗目をオープンした。もともと1967年に開店し、ディスクユニオンの前身となったユニオンレコード。

コンパクトながら充実した品ぞろえの棚には、レコード初心者からプロまでを対象に、ブラックミュージック全般や和モノのLP、7インチなどが並べられている。価格もかなり良心的だ。


4. GAN-BAN/岩盤

『フジロック』オフィシャルショップであるGAN-BAN/岩盤が、渋谷パルコに帰館。『フジロック』の拠点として、チケッティングだけでなく独自のアパレルラインも展開する。

店内では、GAN-BAN限定の石野卓球オリジナルTシャツも販売中。また、店内では不定期でDJイベントも開催する予定だという。

5. SUPER DOMMUNE

2010年の開局より、渋谷の地下から世界に向けて濃密なコンテンツを発信してきたライブストリーミングスタジオのDOMMUNEが、渋谷パルコの9階でSUPER DOMMUNEとして第二章をスタートさせる。

公式サイトにて発表された主宰の宇川直宏の声明では「2020年3月の開局10周年の第2章に向けて、5G以降の最前衛テクノロジーと共に未来を見据えたUPDATEを図る!!!!!!」と記されている。11月22日にはプレオープニング・ストリーミングを予定しており、先週土曜日にContactでもプレイしたルーマニアのミニマルハウスの雄、Rhadooが登場する。現在、先着100名で予約を受け付けている。



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