池袋の新電気バス「イケバス」、災害時には非常用電源としての活用も

テキスト:
Kunihiro Miki
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8つの劇場が備わる池袋東口の新しいランドマーク、ハレザ池袋の11月1日のオープンに合わせて、観光客や住民たちの新たな足となる電気バス「イケバス(IKE BUS)」の出発式が開催。全10台のうち6台が初披露された。

車体上部にいるのはフクロウの「イケちゃん」

再開発が進む池袋の街を行き交う新たな名物として期待されているこのバスは、池袋駅東口を出発してハレザ池袋や東池袋駅、サンシャインシティ、豊島区役所などを巡るAルートと、池袋駅西口からハレザ池袋、サンシャインシティなどを巡るBルートの2つのルートで運行を行う。本格的な定期運行の開始は11月下旬を予定しており、始発は10時00分、終バスは20時ごろまで、20分間隔での運行となる。

車両デザインは、JR九州の「ななつ星」や800系新幹線電車など、数々の鉄道車両を手がけてきたインダストリアルデザイナーの水戸岡鋭治(ドーンデザイン研究所)が担当。デザインの完成までは高野之夫豊島区長への取材を重ね、「元気の赤」と「幸運の黄色」の2色をメインカラーとした。内装は車両ごとに異なり、床には寄木細工の模様を施すなど豪華な仕上がりとなった。車内後部には、車いすが乗降車する際に開くハッチが設置されている。

最高時速は時速18キロ。ゆっくりと池袋の街を回る

運賃は1回200円(子ども・高齢者・障害者は100円)。貸し切りでの利用もでき、最短3時間で料金は5万円ほどを予定しているという。また、災害時にはバッテリーを非常用電源として活用することもでき、スマートフォンを約2000〜2500台分充電できるだけの性能があるという。

日々様変わりしている池袋の新しい象徴となるであろうイケバスの活躍に期待したい。

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