本格サウナを備えたカプセルホテル、ドシーが恵比寿駅前にオープン。ナイトライフの新定番となるか

テキスト:
Kunihiro Miki
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カプセルホテルを運営するナインアワーズが、サウナと睡眠に特化した新業態「ドシー(℃)」をスタート。その1号店となるドシー恵比寿が、2017年12月16日(土)にオープンする。サウナブームが本格化してきた矢先のオープンとあって、多方面から注目が集まっている同店を、一足先にのぞいてきた。

 エントランス

恵比寿駅から徒歩1分という立地の良さは、恵比寿や代官山、渋谷での夜遊びの中継、着地点としても重宝しそうだ。客室数は、男性が102室、女性が60室。料金は、宿泊が4,900円〜、仮眠が1,500円〜、サウナのみが1,000円〜となっている。

 カプセルルーム

カプセル内の様子。設備は、照明と電源、鏡のみ 

同店最大の注目ポイントであるサウナルームとクールダウン用のシャワーを、細かく見てみよう。

サウナルームの心臓であるサウナストーブは、焼け石に水をかける「ロウリュ」が可能なフィンランド式で、客がひしゃくを使ってロウリュを行うことができる。こうしたセルフ式のロウリュはフィンランドでは一般的だが、日本ではまだ珍しく、多くは店員が定期的にやってきて行うパターンがほとんどである。

温室は90度前後に保たれる予定。定員は12人。ロウリュは15分に1回までというルールが設けられている

セルフ式にこだわった背景には、設計を手がけた長坂常(スキーマ建築計画代表)の、フィンランドでのサウナ体験がある。その後、ナインアワーズ 代表取締役の油井啓祐も実際にフィンランドを訪れ、セルフ式のロウリュをはじめ、デザインや木材などにこだわった高品質なサウナを備えたカプセルホテルを作る方向性が固まった。

ロウリュの水にはミントの葉が入っており、サウナストーンにかけることで爽やかな香りの蒸気が満ちる

シャワーゾーン 

逆に、日本のサウナには必ずある水風呂はあえて置かず、代わりにクールダウン用のシャワーを配置したことも、フィンランド式からの影響だ。ナインアワーズ執行役員の渡邊保之は、「フィンランドでは、水風呂はあまり置かず、屋外でクールダウンする外気浴が大切にされています。近くに湖があるから飛び込んでいるだけで。衛生面を考えると、水風呂よりもシャワーのほうが優れていますし、温度も保たれます」と話す。

クールダウン用のシャワーは、15度、20度、25度、30度、常温と、温度別に並べられており、個人の好みに合わせた冷たさを選ぶことができる。常温のシャワーは、冬場は約7度になるという。TOTO社製の「ウォームピラー」という製品が使われており、シャワーの水が粒状ではなく、切れ目の無い柱状で落ちてくることで、肌に柔らかくまとわりつくような感覚が味わえるという。

 個室シャワー。通常のシャワーとウォームピラーの切り替えが可能

 サウナマットは各自新品を持ち込む

 狭いながらも外気浴スペースがある

ロッカールーム

終電後の交通手段が限られるために、深夜の飲み会やクラブ遊びを明け方まで続けなくてはならない辛さは、日本人はもちろん、外国人観光客も味わわされていることだろう。スタイリッシュかつ手頃な料金でリフレッシュできるカプセルホテル&サウナの登場は、休息も楽しみのひとつとして考える新たなナイトライフのプランとなりそうだ。


ドシー(℃)恵比寿の詳しい情報はこちら

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