Sala Apolo
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当日に検査、バルセロナのクラブが1000人規模のライブを計画

病院や保健所も協力、経営破綻の危機に瀕するシーンを救う手立てとなるか

作成者: Hanako Suga
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新型コロナウイルスの感染が再拡大しているヨーロッパ。歯止めがかからない状況を受けて、欧州各国は再び感染防止対策に追われている。累計感染者数が今月80万人を超えたスペインは2020年10月9日、首都マドリードと周辺地域を対象に15日間の非常事態を宣言した。

これによりさらなる大打撃を受けているのが、エンターテインメント産業だ。バーやレストランなどのライセンスを持つ施設は辛うじて営業再開ができているが、ライブハウスやクラブなどのヴェニューは今年3月のロックダウンから一度も開店することなく廃業の危機に追われている状況にある。

数千人規模の集客が可能な大箱の経営状況はさらに深刻で、多くのヴェニューがクリスマス前に閉店してしまう可能性も出てきた。このままでは「ライブミュージック」という文化そのものが死んでしまうと、実験的な試みに踏み出したのがバルセロナにある老舗クラブ、アポロだ。同店は今月末に新型コロナウイルス迅速抗原検査キットを導入した試験的なライブイベントを開催すると発表している。

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発表によると、コンサート当日に参加希望者全員を対象にした迅速抗原検査を実施。陰性結果が出た人のみがイベントに参加でき、さらには8日後、参加者全員に感染者が出ていないかどうかの追加検査が行われるようだ。ヴェニュー内では、陰性者全員がマスクを着用し、消毒剤で手を殺菌するなどの対策も実施される。検査の有効性を確立し、閉鎖空間での安全が証明されれば、今後もこういった形で大型イベントを継続して行える可能性が出てくるだろう。

イベントの開催には、地元の病院や保健所、バルセロナの大型フェスティバル、プリマヴェーラサウンド、エイズ感染症対策財団のFLSやヘルマン・トリアス大学病院も協力。現時点では10月末に開催されるという情報のみで、出演アーティストについては発表されていない。

陽性者を出さず、安全が証明されればクラブシーンだけではなくエンターテインメント業界にも大きな希望をもたらすことになる。今後もイベントの経過や結果を報告していきたい。 

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