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リアルな台湾カルチャーに触れたTAIWAN PLUS 2019をレポート

リアルな台湾カルチャーに触れたTAIWAN PLUS 2019をレポート

9月27日にオープンしたコレド室町テラスでも台湾に特化したフロアが設けられるなど、独自のカルチャーに注目が集まっている台湾。食文化に限らずファッション、アート、そして音楽など、多くの旬な台湾ネタが日本のメディアで取り上げられるようになった。2019年9月28日、29日に上野恩賜公園で開催された『TAIWAN PLUS』は、その盛り上がりを象徴するビッグイベントだ。

今年は昨年に続き2度目の開催となる。「五感」をコンセプトテーマに据え、「味覚」や「聴覚」を刺激する台湾のアレコレが一挙に集結。敷地内には、フードや雑貨、ファッションブランドなど50ものブースが出店され、ステージでは8組の台湾のミュージシャンによるパフォーマンスが披露された。

 

タイムアウト東京が制作した『TAIWAN PLUS』の公式ガイドも会場で配布された

台湾現地で今熱いとされている街をそのまま切り取って移動させてきたかのように、ギュッと凝縮された台湾を楽しむことができる『TAIWAN PLUS』。「こんな台湾もあるんだ!」という新たな発見と学びは、去年以上に多くあったように思う。

日本のレトロブームとシンクロする「脱力系」グッズ

ラインナップは、大まかに分類すると「フード」「ファッション」「雑貨・アクセサリー」「ZINE・パンフレット」「体験」となる。なかでも通常のインバウンド系イベントと一線を画していたのは、台湾のヴィンテージアイテムを販売するショップや、現地のZINEを販売する本屋など、より玄人向けな店が軒を連ねていたことだ。

 

例えば地衣荒物(Earthing Way)では、昔の飲料メーカーが出していたコップや、数十年前に使われていた百貨店の買い物袋など、レトロで味わい深いアイテムを多く取り扱う。近年、日本でも「企業グッズ」がトレンドとしてフォーカスされていたこともあり、当時の電話番号や会社のロゴなどが書いてあるアイテムは、来場者の注目の的となった。 

一方で、ハンドメイドのファッションブランドにはシンプルで自然派な意匠が目立つ。『y1, hsuan』のブースでは、布から全て手作りにこだわったというワンピースやシャツを販売。1枚で主役級の存在感がありながら、派手さを感じさせないアイテムが印象的だった。 自然体で肩の力を抜いたデザインが多く、年齢を問わず幅広い世代が楽しめるようなデザインが多いのも、台湾ファッションの魅力である。

 

 

 
台湾グルメの奥深さを知る

フードのラインナップも、いわゆる小籠包や角煮などの「定番の台湾飯」とは一味違った内容。特に人気を集めていたのは、スイーツの出店だった。タピオカミルクティーはもちろんのこと、台湾で人気のソフトクリーム蜷尾家/NINAOにも長蛇の列ができていた。 

一方で、東京・中目黒から出店した創作台湾料理店の東京台湾にも注目が集まった。日本発の台湾料理屋ながら、香辛料をふんだんに使った本格的な味わいが特徴だ。水餃子や店いちおしのプレートも好評で、香りにつられて列に並ぶ来場者が後を絶たなかった。

また、台北でも人気の台湾料理レストラン、富錦樹台菜香檳も出店。コレド室町テラス店の9月27日のオープンを記念し、店の看板メニューである牡蠣の炒め物を提供していた。このように、まだ日本ではなじみの薄い台湾グルメが多く取りそろえられ、現地の食文化の奥深さを知ることができるのもこのイベントの魅力だ。

富錦樹台菜香檳 コレド室町テラス店のメニュー

 

 

台湾で注目を集めるアーティストたちのステージ

そしてイベントの目玉であるライブステージ。今回演奏を披露したのは、台湾のみならず世界中で注目されている気鋭のアーティストばかりだ。1日目のトップバッターを務めた生祥樂隊(シェンシャンバンド)は、台湾の民族楽器を使った大所帯バンド。台湾のフォークサウンドを現代的にアップデートしたサウンドが、秋の匂いに満ちた上野公園を優しく包み込んだ。

また、今年のサマーソニックにも出演し、竹内まりやの『Plastic Love』のカバーで人気を博した女性シンガー9m88(ジョウエムバーバー)も登場。ステージ前には多くの人が押し寄せ、彼女の歌声に耳を傾けていた。現在、台湾の音楽シーンでは日本から輸入した「シティポップ」が大きな潮流となっている。そうした背景もあり、台湾のポップミュージックのトレンドは日本人の肌感に近いものが多いのだ。

次は現地で……

台湾各地の最先端のカルチャーが凝縮されていた『TAIWAN PLUS』。五感をフル活用してブースを回って実感したのは、クリエーターやアーティスト、スタッフたちの、ユニークでありながら限りなく自然体で素朴なたたずまい。それこそが、日本人のセンスを刺激し、親近感を覚えさせているのだろう。ローカルシーンのリアルな空気を味わったことで、次は現地で……という欲求が湧き上がった。

写真・テキスト:高木望

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