Nuts on planes
Photograph: Shutterstock

ニューノーマルで機内でのナッツ提供が減少

アメリカの販売会社は在庫処理に苦戦

作成者:
Anna Ben Yehuda
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新型コロナウイルスの大流行でもたらされた変化のうち、流行が終わっても元に戻らなそうなのは、機内での飲食物の提供方法だ。空の旅を楽しむ乗客へどのように出されるべきなのだろうか。

機内でよく提供されるスナックの一つがナッツ。実はすでにニューノーマルにより痛手を被っている。フォーブスによると、テキサスを拠点とし30年以上にわたり航空会社へナッツを販売してきたGNSフーズは、2020年3月初めにアメリカン航空、その後すぐにユナイテッド航空から注文キャンセルの連絡を受け取った。行き先がなくなったのが、135万袋(約770トン)のミックスナッツ。さらにローストして袋詰めする予定だった加工前のナッツも大量にあった。

注文キャンセルによる金銭的な影響を軽減するため、GNSフーズはgreatnuts.comという通販サイトを立ち上げ、同社が製造するナッツを原価同然で売り始めた。ラインナップされたのは、アロハミックス(カシューナッツ、アーモンド、ピニャコラーダ味ピーカンナッツ、ダイスカットのパイナップル)やファーストクラスミックスナッツ(アーモンド、カシューナッツ、ペカン、ピスタチオ)など。実際、人々が本当にナッツを欲しがっているかは定かではなかった。

GNSフーズの共同オーナーであるドン・ミルロイはフォーブスに対し、「私たちはウェブサイトと小売店を通して予想以上にナッツを売っています」と述べた。とはいえ、3月以来に通販でさばけたのは航空会社向け在庫全体のわずか20%から25%に過ぎず、ミルロイと妻のキム・ピーコック(共同オーナー)のもとには約100万ドル(約1億500万円)相当のナッツがまだ残っているという。

GNSフーズでは、2019年に1200万ポンド(約5400トン)のナッツを販売したことを受けて、2020年の販売予測を大きく引き上げていた。この数字を見ると、新型コロナウイルスの影響が同社にとっていかにインパクトが大きいかが分かるだろう。

共同オーナーの二人は、これからの長い期間、飛行機に乗ってもナッツが出てこないという状況は続くだろうと考えている。彼らはフォーブスに「航空会社では(今、ファーストクラスで)小さなフルーツカップを提供しています。それが乗客と乗務員とのやり取りを減らすことになるのかは分かりません。アイテムが変わっただけで、以前と同じようなことをしているのです。実は、新型コロナが流行する前からサービス内容の変更が検討されているとは聞いていました。だから、ナッツの提供が将来的に再開されることはないと思います」と語った。

この数カ月間、ずっと同じことが一つある。変化はすぐに現れては消えるということだ。それは世界の動きを変えている新型コロナウイルスの大流行が、いつどのように終わるのか誰にも分からない状況下だから起きていることといえるだろう。何が本当の変化だったかは、後で歴史を振り返ることでしか分からないのかもしれない。

原文はこちら

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