アメリカ議会図書館の所蔵音源でヒップホップを作れるアプリが登場

Anna Rahmanan
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Anna Rahmanan
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DJやトラックメーカーになりたいという内に秘めた野望を持っているなら、今こそ自分のスキルを試すチャンスかもしれない。なぜなら、アメリカ議会図書館が新しいウェブアプリ『Citizen DJ』を発表したからだ。このオープンソースのアプリでは、100年前のものを含む、同館が所蔵する膨大な音源資料を使ってヒップホップ音楽を作ることができる。

同館のレジデンスプログラムでこのプロジェクトを主導するブライアン・フーは、公式発表の中で、ヒップホップにフォーカスしたことをこう説明している。「1980年代後半から90年代前半は、ヒップホップの黄金時代と言われている。この時代には、DJたちが見つけた音を制約なくコラージュできる創作の自由があった。今でも、パブリックドメインの音源や映像を簡単な方法で発掘、視聴、使用できる方法があれば、音楽制作の可能性が広がる。次世代のアーティストやプロデューサーたちは、クリエイティビティを最大化でき、新しいサウンドを生み出すことができる。素材となる音は文化であり、音の歴史だ。このような機会でもなければ、リスナーが聴くことのなかったものと言えるだろう」

現在アプリで利用可能な6つの音源コレクションは、合わせると何千時間もの長さになる。映画の音声から、録音された方言、そして完全に無料で使える莫大な数の音楽まで、カバーしている領域やテーマは幅広い。

しかも、このアプリで使える音源には著作権の制限がないので、法的な問題を心配する必要はない。サンプリングするのも、ダウンロードするのも、シェアするのも可能。基本的に、どう使ってもOKだ。

まず使ってみたい音を見つけよう。アプリの音源ブラウザーを使って直感的に探すのもいいし、フィルタ機能で音楽カテゴリーやキー指定して選択肢を狭めることもできる。後はミックス機能を使い、見つけた素材にほかの音やビートを追加すればいい。実際にプロが作業している感覚を味わえる。さあ、ビートメイキングを楽しもう。

原文はこちら

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