Bunkamuraが日本と海外のクリエイターの共同作業下、海外の戯曲を上演してきた「DISCOVER WORLD THEATRE」シリーズ。その第15弾として、シリーズ中最も多くのプロダクションを手がけているフィリップ・ブリーンの演出で『リア王』が上演される。
ブリテン王リアは老齢ゆえに退位し、3人の娘に国を分け与えることにして、娘たちに自身への愛情を言葉にするよう促す。長女ゴネリルと次女リーガンは歯の浮くような美辞麗句を並べ立てるが、末娘コーディリアはあまりにもシンプルな物言いしかせずにリアの怒りを買い、勘当されてフランス王のもとへ嫁ぐ。しかし長女と次女は父を疎み、虐げる。やがて、父を救いたいコーディリアがいるフランスとブリテンの間で戦争が勃発するが……。
シェイクスピアの四大悲劇『ハムレット』『オセロー』『リア王』『マクベス』の中で最高峰ともされる本作の主役はしばしば、名優がキャリアの頂点で演じる。今回そのリアを大竹しのぶが演じるということで、見逃せない。フィリップ・ブリーンの演出はイギリスの演出家らしく時代背景や登場人物の性格、台詞の意図などを丁寧に繊細に読み解き、構築していくもの。そうした作業があってこそ新鮮に浮かび上がってくる人間ドラマを味わおう。
※昼の部は12時か13時から、夜の部は17時から(日によって異なる)/休演日は10、14、21、28日/料金は9,500円から(席によって異なる)
テキスト:高橋彩子

