作家・村上春樹が1989年に発表し、国際的な評価も高い長編小説「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」が、初めて舞台化される。
作中で描かれるのは、「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終り」の2つの世界。ハードボイルド・ワンダーランドの計算士である「私」はある日、博士の孫であるピンクの女の案内で博士に会い、機密情報保護のため自分の脳を使って情報を暗号化する「シャフリング」を依頼されるが、実はシャフリングの開発者である博士は私にある思考回路を埋め込んでおり、このために世界の終りが迫り来る。
一方、世界の終りの「僕」は、門番に影を切り離されて壁に囲まれた街に入り、「夢読み」の仕事をしている“が、次第に失っていた記憶を取り戻していく。
演出・振付を担うのは、フランスを代表する世界的アーティストのフィリップ・ドゥクフレ。31歳でアルベールビル冬季オリンピック開・閉会式を演出し、サーカスとダンスと映像を融合させた手法で人々を魅了した。日本では自身が主宰するダンスカンパニー「DCA」の公演(日本文化を扱った『IRIS(イリス)』を含む)のほか、佐野洋子原作の『DORA〜100万回生きたねこ』、楳図かずお原作『わたしは真悟』を手がけ、高い評価と人気を誇る。今回は、人間の脳内や内面に迫る物語を、どのように視覚化するのか、期待が高まる。
日本での初演後は、シンガポール、中国、イギリス、フランスでのツアーも予定されている。
※東京公演は1月10日~2月1日/東京芸術劇場/昼の部は12時30分、13時30分から、夜の部は17時30分、18時30分から/定休日は13日、19日、26日/料金は6,000円から(席によって異なる)
