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トラの絵が目印の「TIGER MOUNTAIN」。コンテンツレーベルである黒鳥社の新プロジェクトとして、2025年2月にオープンした。
書店兼ギャラリーを始めた背景には、訪日するアジア圏の人たちが1960〜80年代の日本文化に注目していること、また本作りやデザインに関心のある人たちに勢いのあった出版文化を知ってほしいという思いがある。同店では90年代を含めて同時代に出版された本に絞り、約100人のデザイナー・装丁家ごとに書籍が並ぶ。文芸小説や雑誌、イラスト集や全集が多いのが特徴だ。
当時のデザイナーや装丁家たちは、現在のように分業されておらず、文も書けば、絵も描き、装丁も行うなど、枠を飛び超えて仕事をしていたという。また表現にとことんこだわり、印刷所や製紙会社を巻き込んだ結果、印刷や紙素材の技術はぐんと進化した。
布装丁の本、箱入り本、上質な紙、鮮やかな色でデザインされた大型本など、ぜひ本を手に取ってみてほしい。バーコードが存在する前に作られた本は、裏表紙まで抜かりなくデザインされている。昨今では見られない本に出合えるだろう。
ギャラリーでは、出版やデザイン文化を紹介する場として展示を行う。2026年1月には、星野源の楽曲のジャケットイラストを手がけて注目された中国人のWoshibai(我是白)による漫画が黒鳥社から刊行されるに当たり、企画展が開催。今後は海外の作り手も積極的に取り上げていきたいという。展開が楽しみだ。
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