[category]
[title]
函館の銀座通りに立つ複合施設「ギンザ162」の1階にある古書店。店主の妻が営む店「晴耕雨読」と同居し、店内には古書だけでなく古着も並ぶ独特の空間が広がる。
古着屋を営んでいた店主が、次第に本にも興味を持ち、「いつか本屋を」と思っていた折、「ギンザ162」で「本屋をやらないか」と声をかけられ開店に至った。なんとも不思議なめぐりあわせだが、さらに当初の計画より広いスペースを使えるようになり、妻の古着店も移転。函館では希有な店が誕生した。
書棚にはアメリカや日本の文学を中心に、絵本、エッセイ、アート関連書籍などさまざまなジャンルの本が並ぶ。開店時に手放した店主個人の蔵書も中にはあり、店主の好みが反映されたセレクト古書の棚を見るのも楽しい。
まるで洋館のようなたたずまいの同店が入るギンザ162は、1921年に銭湯として建てられたものだった。そのせいか、どこか懐かしい雰囲気が、この古書と古着の店に漂っている。
時代とスタイルは変わっても、よいものは読み継がれていく。陳列されたひと昔前の作家たちの作品に、ぜひ手を伸ばしてほしい。旅先で出合った本は、いつまでも当地の空気をまとった特別な一冊になるかもしれない。
Discover Time Out original video