谷根千エリアの外れ、不忍通りと道灌山(どうかんやま)通りが交差するT字路近くに、家具と雑貨を扱うリサイクルショップがオープンした。従来の価値観や流行に左右されることなく、お気に入りを見つけて身に着けて長く楽しもうという「チープ・シック」のライフスタイルを、インテリアに取り入れている。
店内には、国内各地のリサイクルショップなどを探して賄う国籍や年代不問の品々が並ぶ。「BEAMS」や「ESTNATION」でレイアウトと商品構成を担当し、今も第一線で活躍する店主の高島大輔と「SHIPS」でバイヤーを務めていた中山良子が夫婦で営んでおり、そのセレクトセンスは抜群だ。
正面奥の壁面を鮮やかなピンクに塗りつぶし、絶妙な差し色に仕立てた店内。アクリル素材の棚と時代物の木製ショーケースが違和感なく並び、食器類を色ごとにまとめて分散して展示するなど、センスを駆使して明るく「抜け」のいい空間を作り出している。
リサイクルであるゆえに価格が手頃なのもうれしい。一期一会の商品との出合いを楽しんでみては。