気鋭の若手ブランドから貴重なビンテージまで幅広いラインアップが揃う古着店「フェアンヴェー(fernweh)」。店主の溝口翼によってセレクトされたアイテムが並ぶ同店には、妻が営むフラワーショップ「ドゥフト(duft)」も併設されている。
どのアイテムにもデザイナーのコンセプトや背景に宿る物語が感じられ、袖を通せば一日中上機嫌で過ごせそうなものばかりだ。店内のあちこちには、買い付けで集められたオブジェやアーティストの作品が点在し、空間に独特なリズムを作り出している。
中でも、コネチカット出身のアーティスト・アルバート・ラドシー(Albert Radoczy)による女性像のドローイングは、潔い構図と迷いのない筆致で際立っている。さらに、デジタルファブリケーション技術とクラフトを融合させた創作を特徴とする青木將人のバッグブランド「MST PAACS」の希少なピースも並ぶ。溝口のオーダーに応える形で製作された新作の傘立て『FLOWERS』は、同店でしか手に入らない貴重な一品だ。
不定期で写真家やペインターの展示も行われており、これらの作品も購入できるのがうれしい。古着のイメージがまだ定着しているとは言い難い梅ヶ丘にありながら、東京の古着カルチャーの底力を感じさせる一軒である。