1. 刺繍―針がすくいだす世界
    「上野アーティストプロジェクト2025 刺繍―針がすくいだす世界」 岡田美佳《ハーブの庭》1996年 作家蔵
  2. 刺繍―針がすくいだす世界
    「上野アーティストプロジェクト2025 刺繍―針がすくいだす世界」 尾上雅野《秋》1974年 公益財団法人日本手芸普及協会蔵
  3. 刺繍―針がすくいだす世界
    「上野アーティストプロジェクト2025 刺繍―針がすくいだす世界」 伏木庸平《こもんべべ》(部分)2023-24年 作家蔵
  4. 刺繍―針がすくいだす世界
    「上野アーティストプロジェクト2025 刺繍―針がすくいだす世界」 平野利太郎《サボテン》(部分)1955年 町田市立博物館蔵
  5. 刺繍―針がすくいだす世界
    「上野アーティストプロジェクト2025 刺繍―針がすくいだす世界」 メインビジュアル

上野アーティストプロジェクト2025 刺繍―針がすくいだす世界

  • アート
  • 東京都美術館, 上野
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タイムアウトレビュー

「東京都美術館」で、大正末期から現在に至る国内の5人の刺し手たちの活動を見つめる「上野アーティストプロジェクト2025 刺繍針がすくいだす世界」を開催。布地などに針で糸を刺し、縫い重ねる手法によって形作られた多彩な造形と表現に注目する。

針を布の表裏に通す反復の中で自分だけの世界に潜り込み、安らぎや解放をもたらす行為といわれる刺繍(ししゅう)。同時に、補修や装飾、信仰などを通じて各地で育まれ、異なる時代や土地の人々の暮らしを想像させる手わざでもある。

刺繍職人の家に生まれ、伝統の技に革新を重ねた平野利太郎(19041994年)。尾上雅野(19212002年)は、羊毛の糸で絵画的な刺繍を展開し、岡田美佳は記憶の風景を自由なステッチで描く。

また、自分の奥底に流れる時間や感覚を確かめるかのように、日々糸を刺し続ける伏木庸平。そして望月真理(19262023年)は、古布の再生と祈りから生まれたベンガルの針仕事「カンタ」に共鳴した。

それぞれが手を動かし、布の上にすくい上げた「かたち」と向き合うことで、シンプルな道具とともに続けられてきた刺繍の意味と可能性について考えらされるだろう。

※930分~1730分(金曜は20時まで)/入室は閉室の30分前まで/料金は800円、65歳以上500円、学生・18歳以下無料

詳細

イベントのウェブサイト
www.tobikan.jp/2025_uenoartistproject/
住所
東京都美術館
東京都台東区上野公園8-36
Tokyo
アクセス
JR山手線『上野』駅(公園改札)徒歩7分/東京メトロ銀座線・日比谷線『上野』駅(出口7)徒歩10分/京成電鉄『京成上野』駅 徒歩10分

イベント詳細

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