岡本太郎と太陽の塔―万国博に賭けたもの
画像提供:川崎市

岡本太郎と太陽の塔―万国博に賭けたもの

  • アート
  • 川崎市岡本太郎美術館, 神奈川
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タイムアウトレビュー

「川崎市岡本太郎美術館」で、1970年に大阪で開かれた「日本万国博覧会(以下、大阪万博)」での岡本太郎の挑戦に焦点を当てた「岡本太郎と太陽の塔―万国博に賭けたもの」が開催される。

「人類の進歩と調和」をテーマとする大阪万博で、岡本はテーマ展示プロデューサーに就任。会場中心に据えた「太陽の塔」は、モダニズムと相容れない独特の外観で賛否を巻き起こし、展示構成も「人類の進歩と調和」に異議を唱える岡本の思想が反映されたものであった。

本展では、民族学を源泉とし、国内の取材旅行を通して形成された岡本のフィールドワークで撮影した写真を紹介するほか、「太陽の塔」の制作記録や実際の建設過程などを展示する。

また、世界各国の仮面や神像などの民族資料を通して、岡本がテーマ展示の地下空間で表現しようとした「今日の文明が失ってしまった人間の原点」に迫る。

ただの「お祭り」と、人間の誇りと生きる歓びを爆発させる神聖な「祭り」を区別し、大阪万博は後者であるべきと考えた岡本。太陽の塔を中心に据えることで、「祭り」の実現に賭けた岡本の野心と道程を垣間見てほしい。

※930分~17時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(428日・55日は開館)、578日/料金は900円、65歳以上・学生700円、中学生以下無料

詳細

イベントのウェブサイト
www.taromuseum.jp/exhibition.html
住所
川崎市岡本太郎美術館
神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生野緑地内
Tokyo
アクセス
小田急小田原線『向ヶ丘遊園』駅(南口)徒歩17分

イベント詳細

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