「岡本太郎記念館」で、岡本太郎の空間表現への挑戦を多角的にたどる企画展「TAROの空間」が開催。太郎と空間との関わりを証言する多彩な作品や資料が集成するとともに、岡本が生活の場に送り込んだ作品群を紹介する。
自らの表現の土俵を空間だと考え、空間そのものを作ろうとした岡本。脳内座標が3次元の岡本は、歌舞伎の舞台を作り、ディスプレー空間をデザインし、野外広場を制作した。挙句に銀座の夜空にヘリコプターで絵を描き、池袋の駅前に巨大なクリスマスツリーを突き立て、万博会場に約70メートルの巨像を立たせた。
本展の目玉となるのは、撤去され現存しない建築作品『マミ会館』(1968年)を新たに40分の1スケールで再現した模型。絵画や彫刻の枠を超え、桁違いの規模で世界を構築しようとした岡本の、希少な空間感覚を体感できるだろう。
※10~18時(入館は17時30分まで)/休館日は火曜(祝日の場合は開館)/料金は650円、小学生300円、未就学児無料



