「盆栽四季の家」で、さいたま市の文化資源をテーマにデジタル作品を制作し、さいたま市の魅力を市内外に発信するプロジェクト「空想するさいたま」が開かれる。作曲家でありニューメディアアーティストのレオニード・ズヴォリンスキー(Leonid Zvolinsky)による、「盆栽」をテーマにしたオーディオビジュアル作品"Sleeping Memory"を公開する。
「空想するさいたま」とは 、2023年に「東京藝術大学キュレーション教育研究センター」と共同で行った、 若手のクリエーターやキュレーターを対象にしたプロジェクト。さいたま市の文化資源である 「盆栽・漫画・人形・鉄道」から着想したデジタル作品プランとキュレーションプランを公募し、入選プランには、「アーツカウンシルさいたま」が伴走支援しながら一年をかけて作品を制作する。
モスクワ音楽院作曲科卒業、現在東京藝術大学大学院音楽研究科に在学中のズヴォリンスキーは、さまざまなアルゴリズムやシステムを取り入れた現代音楽やニューメディアアートに取り組んでいる。同時に、人の聴覚特性や音の錯覚効果と芸術への応用に関する研究を行う。
本展では、植物の情報伝達を「見える化」する研究に着想を得て、盆栽の知覚からさいたまの都市の記憶を「映像」や「音」で表した。鑑賞者は、作品が動きによってリアルタイムに変化する様子も楽しめるだろう。
2025年2月8日(土)には、作家による作品説明と、本作と「記憶」に関する身体表現、音楽がコラボレーションしたオープニングパフォーマンスも開催。定員は15人で、鑑賞は無料。申し込みは公式ウェブサイトからできる。
デジタル作品とさいたま市の新たな魅力を発見できる本展。ぜひ、見逃さないでほしい。
※10~17時(2月8日は15時まで、2月14日は19時30分まで)/入場は無料