1. 大西茂 写真と絵画
    《題不詳》1950年代 ©Estate of Shigeru Onishi, courtesy of MEM
  2. 大西茂 写真と絵画
    《題不詳》1962年頃 ©Estate of Shigeru Onishi, courtesy of MEM
  3. 大西茂 写真と絵画
    《題不詳》1950年代 ©Estate of Shigeru Onishi, courtesy of MEM
  4. 大西茂 写真と絵画
    《題不詳》1950年代 ©Estate of Shigeru Onishi, courtesy of MEM
  5. 大西茂 写真と絵画
    《題不詳》1950年代 ©Estate of Shigeru Onishi, courtesy of MEM
  6. 大西茂 写真と絵画
    《題不詳》1950年代 ©Estate of Shigeru Onishi, courtesy of MEM
  7. 大西茂 写真と絵画
    《対應》1957年頃 ©Estate of Shigeru Onishi, courtesy of MEM

大西茂 写真と絵画

  • アート
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タイムアウトレビュー

岡山県生まれの大西茂(19281994年)は、北海道大学で数学を研究する傍ら、位相数学(トポロジー)を応用した独自の創造を追求した作家である。「東京ステーションギャラリー」では、日本の美術館として初となる大西の回顧展を開催。数学・写真・絵画を横断する思索と創作によって、戦後日本美術の鬼才として国際的に活躍した彼の全貌を紹介する。

会場では、現存する千点以上の写真と絵画から傑作を厳選して展示。併せて、数学研究の遺稿など、大西のもう一つの表現を示す貴重な資料も並ぶ。

見どころの一つは、リアリズムやジャーナリズムが主流だった時代に生まれた、自己流の「規格外」の写真表現だ。多重露光やソラリゼーション(白黒反転)、沸騰した現像液の不均一な塗布などを組み合わせた交錯したイメージは、彼の数学研究に通じる「超無限」を直観させるビジュアルを生み出す。ドイツ発の「主観主義写真」の潮流とも呼応し、その先鋭的な表現は高く評価された。

また、戦後日本が躍動を始めた1950年代に発表された墨の抽象画も圧巻である。ミシェル・タピエ(Michel Tapié)が提唱した「アンフォルメル」の潮流が日本美術界を席巻する中、大西がひそかに取り組んでいた絵画はタピエに見いだされ、同時代の評論家たちを驚かせた。縦横無尽にうねる線は、観る者を圧倒する力を持つ。

今回は、長辺23メートルの大作も複数登場する。集散する墨の形象が生み出す無限の広がりの中へ、体ごと引き込まれるような体験が味わえるだろう。

※1018時(金曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(223日、323日は開館)、224日/料金は前売り1,100円、学生900円/当日1,300円、学生1,100円、中学生以下無料

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