「国立新美術館」で、イタリアで花開き、15世紀から16世紀にかけてヨーロッパ各地で隆盛したルネサンス美術の本質に触れる展覧会が開催。その本質的な特徴のいくつかを、選び抜かれた50点余りの作品を通して浮かび上がらせる試みだ。
出品作の多くは15世紀末から16世紀後半に制作された作品で、ルネサンス様式が広く浸透していった時代に焦点が当てられている。この時代、ヨーロッパの人々は、キリスト教が広まる以前に人間の主体性を重んじた古代ギリシャ・ローマ文化に、よみがえらせるべき理想を見いだした。
画家や彫刻家たちは古代美術を手本に、人間や自然をありのままに表現し、人物の表情や動作を通して内面の個性を描くことを重視するようになる。中でも、ルネサンス最大の巨匠レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci、1452~1519年)は、人間の複雑な感情の描出を終生追求した存在といえる。
ダビンチの真筆とされる絵画作品は、わずか15点ほどしか現存しないが、「ルーヴル美術館」にはそのうち5点が所蔵。本展では、同館が誇る傑作の一つ『女性の肖像』、通称『美しきフェロニエール』が日本初公開される。最新の研究成果を踏まえ、この作品が生まれた背景と表現上の特徴に迫る。
会場でその魅力を体感したい。
※10~18時(金・土曜日は20時まで)/入場は閉館の30分前まで/休館日は火曜/料金は未定
