20世紀を代表するイギリスの陶芸家、ルーシー・リー(Lucie Rie、1902~1995年)。ウィーンに生まれ、作家としての地位を築いた後、1938年の戦争を機にロンドンへ亡命し、作陶の拠点を移した。ろくろから生み出される優美なフォルム、象嵌(ぞうがん)やかき落としによる文様、釉薬(ゆうやく)がもたらす豊かな色彩は、今もなお多くの人々を魅了し続けている。
「東京都庭園美術館」で開催される本展では、国内に所蔵されるリーの作品を一堂に紹介する。また、ウィーン時代に交流のあったヨーゼフ・ホフマン(Josef Hoffmann)や、イギリスで親交を深めたバーナード・リーチ(Bernard Leach)、ハンス・コパー(Hans Coper)、濱田庄司らの作品も併せて展示。東洋の陶磁との関係性にも光を当てながら、初期から円熟期までの歩みをたどり、その造形の源泉に迫っていく。
会場となるアール・デコ建築の邸宅空間において、リーの繊細で凛(りん)とした造形世界と建築が響き合い、うつわ本来の魅力を引き立てるだろう。
※10〜18時(8月7・14・21・28日は21時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(7月20日は開館)、7月21日/料金は1,400円、学生1,120円、65歳以上・高校生700円、中学生以下無料
